- キラウエア火山について
- キラウエア火山へのアクセス方法
- キラウエア火山へ行く際の持ち物と注意点
ハワイ諸島最大の島であるハワイ島には、世界遺産にも認定されている「キラウエア火山」があります。
現在も活動中の火山ですが、噴火の様子が見られるとして、大変人気の観光地でパワースポットです。
この記事では、キラウエア火山の基本情報や噴火の歴史、見どころ、訪問時の注意事項などについて解説します。
圧倒的な大自然の力を全身で体感できるキラウエア火山について、一緒にみていきましょう。
目次
ハワイが誇る世界遺産「キラウエア火山」とは
キラウエア火山はハワイ島の南東部にある火山で、世界で最も活発な火山のひとつとして知られています。
現在も噴火が続いており、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。
「キラウエア」はハワイ語で「噴き出す」や「まき散らす」という意味がある言葉です。頻繁に溶岩が流出することから名づけられたそうですよ。
標高が1,247mの楯状火山で、1983年以来、継続的に噴火しています。
火山がある国立公園は広大な面積を持ち、数日かけないとすべての見学は難しいほど。
園内にはハワイ固有の植物(ハプウやアマウなど)が多く生息しており、森林浴とともに南国の自然を堪能できます。
伝説では、ハワイの神の中で最も有名な火の女神ペレの住処だと言われています。ペレは炎、稲妻、暴力、ダンスなどの力を司り、気性が荒く情熱的で気まぐれな性格をしている女神です。
キラウエア火山の詳細
- 名称:ハワイ火山国立公園 Hawaii Volcano National Park
- 住所:1 Crater Rim Drive Hawaii National Park, HI 96718
- 電話番号:808-985-6000
- 入園料:普通車1台につき$30(7日間有効)、オートバイ1台につき$25、自転車と歩行者は1人$15(7日間有効)
- 営業時間:年中無休24時間営業
- 公式サイト:https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/basicinfo.htm※2025年4月の情報です。訪問前には必ず公式サイトで噴火状況も確認してください。
キラウエア火山へのアクセス方法
ヒロ国際空港からは車で50分ほどの距離です。
へレオン・バスもありますが、広大な公園内は車で移動できるため、レンタカーでの訪問をおすすめします。
空港アクセス道路を走り、11号線に合流しましょう。11号線を南西へ50㎞ほど進むと、ハワイ火山国立公園の入り口に到着します。
キラウエア火山の活動歴史
明確な始まりは不明ですが、約60万年〜30万年前に海底での体積がスタートし、10万年ほど前に海面から出てきたと考えられています。
1790年、1924年に噴火が確認され、20世紀中に記録された噴火回数は45回にのぼります。
1983年以降に噴火活動が活発化しました。1986年には溶岩流によって住宅被害が発生し、1990年にはハワイ島東部にあったカラパナという集落を飲み込んで海まで到達しました。2012年までに214件の建物を壊したとされます。
2018年の噴火では、溶岩流によってレイラニ・エステーツンとその付近の住宅を破壊。カポホの集落を壊滅させ、カポホ湾を埋め尽くしました。
2023年、2024年と噴火がありましたが、2025年も3月中に溶岩が300mもの高さまで噴き上げられています。
参考:YAHOOニュース「溶岩の吹き出し続くキラウエア 300メートルの高さまで火柱」
キラウエア火山の見どころ
キラウエア火山国立公園に行った際には、ぜひ見ていただきたいところを紹介します。
- ウェルカムセンター
- マウナ・ウル溶岩台地
- ハレマウマウ火口
- サーストン・ラバ・チューブ
火山国立公園に入ってすぐのところにあったビジターセンターは、2025年現在、大規模改装のために閉鎖中です。
観光や安全に必要な情報は、キラウエア軍事キャンプにあるウェルカムセンターで入手できます。
ウェルカムセンター
公園内で最初に立ち寄っていただきたいのがウェルカムセンターです。
現在改装中のビジターセンターの代わりに、レンジャーやボランティアの駐在所にもなっているほか、本やポスターなどの教材を販売しています。
火山の現況やハイキング情報、レンジャーに依頼してのアクティビティなどは、こちらで取得しましょう。
営業時間は午前9時から午後4時45分までです。
▶公式サイト:https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/welcome-center.htm
マウナ・ウル溶岩台地
溶岩台地とはその名前の通り、溶岩が大量に流れだして形成された台地のこと。
黒くゴツゴツした溶岩の上に直に立って、その感触を楽しめます。
大自然の驚異とエネルギーが全身に感じられるスポットです。
ハレマウマウ火口
ハレマウマウ火口は、火の女神ペレが住んでいるとされる火口です。
直径が約1㎞の円形の火口で、溶岩ウォークが楽しめる溶岩台地があり、その先に絶景展望台も設置されています。
2018年の噴火によって溶岩湖が消失しましたが、2020年には新たな噴火でより大きくなって復活。現在も火山活動は続いており、噴きあがる煙を見られます。
サーストン・ラバ・チューブ
約500年前の噴火による溶岩で形成されたトンネルです。
溶岩は冷えて固まりますが、その表面の下では溶岩が流れ続けており、溶岩が流れ切ったあとにできる空洞が溶岩トンネルになります。
ハワイ屈指のパワースポットとして有名です。
トンネルの周辺は熱帯雨林に囲まれているため、緑豊かな中に真っ黒い岩のトンネルがある不思議な光景も見られ、異世界に迷い込んだかのような気持ちになると人気ですよ。
キラウエア火山訪問時の注意事項
火山訪問時の注意事項です。
安全に火山を観察できるようにはなっていますが、現在も活動中の火山であるため、重要なルールは必ず守るようにしましょう。
- 閉鎖エリアには絶対に立ち入らない
- トレイルのコースから外れない
- 噴火の可能性があると認識し避難経路を確認しておく
- 火山ガス(ボガ)のリスクがあるため風向きやガスの発生場所に注意する
- 適切な服装と丈夫な靴を着用する
- 土のひび割れや崖の端、通気孔、噴気孔、溶岩流などに近寄らない
- 降灰時にはマスクとゴーグルを使用する
- 日焼け対策を完全にする
- 予備の水を携帯する
また、キラウエア火山では溶岩や砂の持ち帰りは禁止されています。知らずに持ち帰ってしまうと窃盗として扱われるリスクがあるため、溶岩を拾ったりはしないようにしましょう。
そしてキラウエア火山の火口周辺では有害ガス(二酸化硫黄)が発生することがあります。事前にガスが発生しているエリアを確認して訪問し、風下にはいかないように注意が必要です。
公式サイトにもいくつか注意事項が記載されていますので、訪問前はチェックするようにしてくださいね。
▶公式サイト「Safety」:https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/safety.htm
安全に気を配りながら世界遺産を堪能しよう!
ハワイ島にあるキラウエア火山は、現在も活発に活動中です。安全に自然の力を見学できるよう、ルールはしっかり守りながら観光するようにしましょう。
ガイドさんの解説やオプションツアー、ヘリコプターツアーなどもたくさん開催されているので、気になるものに参加してみてください。