- レストランでは18%〜20%が標準的です。物価上昇に伴い、かつての15%から引き上がっています。
- レシートにGratuity(チップ)が含まれているか確認し、含まれていれば追加の支払いは不要です。
- ホテルの枕チップなどは現金が必要ですが、レストランやタクシーはカード決済で支払えます。
- 法律上の罰則はありませんが、マナー違反とみなされ、トラブルやサービスの質の低下を招く恐れがあります。
目次
チップの基本と相場

ハワイでのチップは、提供されたサービスに対する対価であり、義務に近い社会的マナーです。サービス業で働く人々の賃金体系は、チップを受け取ることを前提に低めに設定されていることも多く、チップを渡すことは労働への正当な報酬を支払うことを意味します。
シーン別チップ相場一覧
現在のハワイにおけるチップ相場をシーン別にまとめました。かつてのガイドブックでは15%と記載されていることが多いですが、現在は18%〜20%が主流となっています。満足度が高い場合は20%以上を渡すことも一般的です。
| 利用シーン | チップの相場 | 渡し方 |
|---|---|---|
| レストラン(席で注文) | 18% 〜 25% | 会計時にカードまたは現金で |
| ホテル(客室清掃) | 1人1泊につき $2 〜 $5 | 枕元やテーブルの上に置く |
| ベルボーイ(荷物運び) | 荷物1個につき $2 〜 $3 | 運び終わった後に手渡す |
| タクシー・ライドシェア | 運賃の 15% 〜 20% | 支払い時に合計金額に加算 |
| バー・カフェ(対面) | 1ドリンクにつき $1 〜 $2 | カウンターの瓶に入れる |
渡さない場合の社会的影響とリスク
結論から申し上げますと、チップを渡さなくても法的に逮捕されたり罰金を科されたりすることはありません。しかし、米国社会においてチップの不払いは、提供されたサービスが極めて劣悪だったという強い拒絶の意思表示と受け取られます。
そのため、十分なサービスを受けたにもかかわらず渡さない場合、店員から理由を問い詰められたり、周囲の客からマナーを疑われたりすることがあります。円滑で心地よい旅を続けるためには、あらかじめ必要なコストとして予算に組み込んでおくのが賢明です。
レストランでの支払い手順

レストランでの会計は、ハワイ旅行中で最もチップに迷う場面です。特にチップが最初から含まれているケースを見逃さないことが、無駄な出費を防ぐための最重要ポイントとなります。
レシートのGratuity記載の確認方法
レストランで渡されるレシートには、GratuityやService Chargeという項目が含まれていることがあります。これはすでにチップが含まれていますという意味です。
特に大人数(一般的に6名以上)で利用した場合や、観光地の人気店では、自動的にチップが計算されて合計金額に合算されていることがよくあります。この記載がある場合は、さらに追加でチップを置く必要はありません。必ず合計金額のすぐ上の行を確認する習慣をつけましょう。
カード決済時のチップ入力手順
クレジットカードで支払う場合、多くの店ではタブレット端末が提示されるか、またはレシートに自分で金額を書き込むスタイルとなります。タブレット型の場合は、画面に18%、20%、25%といった選択肢が表示されるので、希望のボタンをタッチするだけで完了します。
紙のレシートの場合は、以下の3つの欄を自分で記入します。
- Tip:自分で計算したチップの金額
- Total:食事代金とチップを合わせた最終的な合計額
- Signature:自分の署名
計算を間違えて合計額が合わないとトラブルの元になるため、スマートフォンの計算機などを使って落ち着いて記入しましょう。
ホテルやタクシーでの渡し方

ホテルやタクシーでは、レストランとは異なり現金を手渡す、あるいは置く場面が多くなります。小銭ではなく、紙幣で渡すのが基本的なルールです。
客室清掃やポーターへの適正額
客室の清掃(ベッドメイキング)に対しては、1人1泊あたり$2〜$5程度が目安です。毎日清掃担当者が変わる可能性があるため、最終日にまとめてではなく、毎朝枕元やサイドテーブルの上に置くのがマナーです。
また、ホテルの入り口から部屋まで荷物を運んでくれたポーターには、荷物の重さや個数に応じて荷物1個につき$2〜$3を、運び終えたタイミングで手渡します。小銭で渡すのは失礼にあたると考える人が多いため、必ず$1札を準備しておきましょう。
タクシーやライドシェアでの相場
タクシーの相場は運賃の15%〜20%です。大きな荷物をトランクに積んでもらった場合は、荷物1個につき$1程度を上乗せして渡すとスマートです。
UberやLyftといったライドシェアを利用する場合、乗車中の金銭のやり取りは不要ですが、降車後にアプリ上でチップを支払う画面が出てきます。ライドシェアでもチップを渡すのが一般的ですので、アプリを通じて15%〜20%程度を選択しましょう。
チップの事前準備が重要

チップは旅行中のストレスになりがちですが、事前の準備と渡さなくてよい場所の線引きを明確にすることで、迷いを減らすことができます。
小額紙幣を準備するタイミング
チップ文化に対応するためには、$1札と$5札の確保が死活問題です。空港の両替所や銀行では高額紙幣で渡されることが多いため、ハワイに到着したらすぐに空港内の売店やABCストアなどで買い物をし、お釣りとして小額紙幣を確保しましょう。
ホテルのフロントでも両替をお願いすることは可能ですが、忙しい時間帯は断られることもあります。常に$1札を20枚程度ポケットや財布に忍ばせておくと、急な対応で焦ることがなくなります。
チップが不要な場所の境界線
ハワイでも、すべての場所でチップが必要なわけではありません。基本的には席までサービスを運んでくれるかどうかが境界線です。
- 不要な場所:ファストフード店、フードコート、スーパーマーケット、テイクアウト専門のカフェ、セルフサービスのガソリンスタンド。
- 例外(チップジャー):レジ横に置かれている透明なビンは、お釣りの端数を入れるためのもので、強制ではありません。
よくある質問
- 税金を含めた金額で計算すべきか
- 結論として、税金を含まない小計(Subtotal)に対して計算するのが本来のルールです。チップはスタッフ個人への対価であり、政府に納める税金に対してチップを払う必要はないという考え方に基づきます。ただし、最近の決済端末での自動計算は税込合計から算出される設定が多くなっています。数ドルの差であれば、合計額から計算してしまっても失礼にはあたりません。
- サービスが悪い場合も渡すべきか
- 最低限(10%〜15%程度)は渡すのが大人のマナーです。米国ではチップを全く渡さないことは渡し忘れと解釈されることもあります。どうしても納得がいかないほどサービスが悪かった場合は、マネージャーを呼んで理由を伝えた上でチップを減らすのが正当な不満表明の形です。何も言わずにゼロにするのは避けましょう。
- 全く現金がない時の対処法
- レストランやタクシーはカード決済で解決できますが、ホテルでは早急に現金を作ってください。レストランではカードの合計額にチップを加算できるため現金は不要です。しかし、ホテルの枕チップやバレーパーキングなどは現金が必須です。近くのコンビニエンスストアやATMで現金を確保することをお勧めします。
まとめ
ハワイでのチップは現地の文化を尊重し、スタッフへの敬意を示す大切な行為です。レストランでは18%〜20%、ホテルやタクシーでは数ドルの小額紙幣を用意するのが2025年現在のスタンダードです。
まずはハワイ到着後、すぐに$1札を20枚程度用意することから始めましょう。そして会計時にはレシートのGratuity記載の有無を確認する癖をつければ、二重払いの失敗も防げます。マナーを守ったスマートな支払いは、あなた自身の旅行をより快適なものに変えてくれるはずです。