ハワイのビーチで甲羅干しをするウミガメを見つけると、思わず駆け寄って写真を撮りたくなりますよね。
でもハワイでは、その一歩が数万ドル単位の罰金につながることもあるのをご存じでしょうか。実はこの生き物、地元の人々にとってはただの野生動物ではなく、家族を見守る「神さま」でもあるのです。
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ノースショアの「タートルビーチ」、正式名はラニアケアビーチ
オアフ島でウミガメに出会える確率が高いことで知られるのが、ハレイワの町から北へ少し走った先にあるラニアケアビーチです。目印になる看板はなく、カメハメハ・ハイウェイ沿いの牧場を過ぎたあたりで路肩が広くなっている場所に車を停め、道路の向かい側の浜辺へ向かうのが定番のアクセス方法です。
ウミガメが甲羅干しのために波打ち際へ上がってくるのは正午から午後3時頃が目安とされ、この時間帯を狙って訪れる人が多くなります。ビーチにはたいてい「マラマ・ナ・ホヌ(Malama na Honu)」という非営利団体のボランティアが立っており、1頭ずつに名前と番号を付けて来訪日や健康状態を記録しているそうです。
ロープで観察エリアを区切り、観光客がカメに近づきすぎないよう見守るのも彼らの役目で、単なる観光名所というより、市民による地道な保護活動の現場でもあります。
ウミガメとモンクシール、実は「近づける距離」が違う
ハワイの海で出会う代表的な保護動物といえば、ウミガメ(ホヌ)とハワイアンモンクシールですが、この2種、法律で定められた観察距離が異なります。アオウミガメは州法・連邦法により3メートル以上の距離を保つことが求められ、意図的な違反に対する連邦の絶滅危惧種保護法(ESA)の民事罰上限は2026年時点で6万5000ドルを超えるとされます。
実際には数百ドル規模の罰金が科される例が多いようですが、上限だけ見ると相当な金額です。一方、ハワイアンモンクシールは連邦規定で15メートル(50フィート)以内への接近が禁止されており、推奨される観察距離はさらに広く45メートル(50ヤード)程度ともいわれます。
個体数は保護活動の成果でようやく1600頭ほどまで回復した段階で、違反時は最大5万ドルの罰金に加え、1年以上の禁錮刑の対象にもなり得ます。同じ「触ってはいけない生き物」でも、ウミガメの方がまだ距離を詰めやすい分、逆に油断して近づきすぎる観光客が多いとも言われており、スノーケリング中も水中で同じルールが適用される点は覚えておきたいところです。
ホヌが「神さま」と呼ばれる理由 ― アウマクアという信仰
ハワイの伝統的な信仰に「アウマクア(ʻaumakua)」という考え方があります。これは、先祖が特定の生き物に姿を変えて子孫を見守っているとする家族単位の守護霊信仰で、ホヌ(アオウミガメ)はプエオ(フクロウ)、マノ(サメ)と並んで最も代表的なアウマクアのひとつとされています。
サメをアウマクアとする家族は「海で命を落とすことはない」と信じるなど、動物と人の結びつきが単なる伝説にとどまらず、日々の暮らしの中に息づいているのがハワイ文化の面白さです。
ホヌが観光客向けのTシャツやジュエリーのモチーフとしてこれほど溢れているのも、単に見た目が愛らしいからではなく、「幸運」「長寿」「海の守り神」としての意味が背景にあるからこそ。ルールを知ったうえでビーチに立つと、同じ甲羅干しの光景でも少し違って見えてくるはずです。
ハワイ気分を登戸でも
ホヌの甲羅を思わせる海の色は、LEAF&BEANのブランドカラーである淡いミント・ティールにも少し重なります。
「CONNECT WITH COMFORT」をコンセプトに、自家製グルテンフリースイーツや栄養バランスの良いフード、健康を意識したドリンクを揃え、誰もが心地よくくつろげる空間づくりを大切にしているカフェです。ハワイの海の話をしながら、次の旅の計画を練るひとときにもぜひ。
まとめ
ラニアケアビーチでウミガメに出会えたら、それは単なる幸運な瞬間ではなく、地元のボランティアや厳格なルールに支えられた自然との共存の結果でもあります。
ウミガメとモンクシールで異なる観察距離、そしてホヌをアウマクアとして敬う文化的背景まで知っておけば、次にハワイの浜辺に立つ時、きっと違った気持ちで甲羅干しの姿を眺められるはずです。