ハワイ初の電車「スカイライン」誕生! 乗り方や注意点などを紹介

2024.10.7
ハワイ初の電車「スカイライン」誕生! 乗り方や注意点などを紹介
この記事の主な内容
  • ハワイ初の電車「スカイライン」について
  • スカイラインの駅と区間、運賃について
  • 電車内のルールとマナー、各駅での注意点

島国のハワイに2023年、高架を走る旅客鉄道が誕生しました。

ハワイ初の電車が走るのは、オアフ島の郊外から都市部まで。

現在はまだ一部の区間のみですが、これから順番に拡大され、島民のみならず観光客にも大きなメリットをもたらしてくれると期待されています。

今回は、ハワイ初の電車「スカイライン」について解説していきましょう。

ハワイにお出かけの際には、美しく雄大な景色を車窓から楽しんでくださいね。

ハワイ初の電車「スカイライン」とは?

ハワイ初の電車「スカイライン」とは?

「スカイライン」は、オアフ島に2023年6月30日に開通した無人電車です。

高架鉄道であるため、高い場所からハワイの雄大な風景が眺められることから「スカイライン」と名付けられました。

人口が集中しているオアフ島南側西部から、郊外を結びます。社内は広々としていて、無料のWi-Fiとエアコンも完備。

ハワイらしく、サーフボードや自転車を置ける場所も用意されています。

車両は日本企業の日立製作所のグループ会社が納品しており、完全自動運転です。

運行はオペレーションズセンターで管理され、列車の間隔や車両と線路の状態に異常がないかを24時間体制で監視しています。

2011年に起工式を実施し、2014年に着工してようやく一部区間の運行にこぎつけました。

車社会であるハワイの問題のひとつ、主要道路の渋滞緩和や二酸化炭素の排出量削減が期待されています。

スカイラインの運行時間と収容可能人数

スカイラインは平日、月〜金曜までは5:00〜19:00(最終電車が18:30)土日祝は8:00〜19:00(最終電車同じ)が運行時間です。

10分間隔で運行されています。車両は4両編成で、立っての乗車を含めると最大で800人を収容可能です。

スカイラインの駅

2024年9月現在、開通している区間、駅は以下の通りです。

カイルアビーチの所在情報
  • クアラカイ駅(Kualakaʻi):東カポレイ
  • ケオネアエ駅(Keoneʻae):ハワイ大学西オアフキャンパス
  • ホノウリウリ駅(Honouliuli):ホオピリ
  • ホオアエアエ駅(Hōʻaeʻae):ウエストロック
  • ポウハレ駅(Pouhala):ワイパフトランジット
  • ハラウラニ駅(Hālaulani):リーワード・コミュニティカレッジ
  • ワイアワ駅(Waiawa):パールハイランズ
  • カラウアオ駅(Kalauao):パールリッジ
  • ハラワ駅(Hālawa):アロハスタジアム

※駅名の右側に最寄りの建物や地区を記載しています。

【プロジェクト第2区間】

アロハスタジアム駅からダニエル・K・イノウエ国際空港を通過し、カリヒ地区のミドルストリート駅まで。2025年に開通予定です。

【プロジェクト第3区間】

ミドルストリート駅からホノルルのダウンタウンを経てカカアコのシビックセンター駅まで。2031年までに完成予定です。

【プロジェクト第4区間】

シビックセンターからアラモアナセンター駅までの残りの2駅が最終的な目標です。開通予定は、2024年現在まだ立っていません。

2031年までには観光客が空港から電車で直接ダウンタウンへ行けるようになるうえに、移動にかかる時間が短くできると期待されています。

スカイラインの乗り方と料金

スカイラインの乗り方と料金

スカイラインへの乗車は、ホロカードと呼ばれる電子乗車カードが必要です。

ホロカードはオアフ島の公共交通機関「ザ・バス」で使える電子乗車カードのこと。

スカイラインができたことで、バスと共通で使えるようになりました。ホロカードは、ABCストアやスーパーなどで購入できます。

駅構内にある機械でホロカードに入金を済ませたら、改札でカードをタップしましょう。改札を通り、ホームで電車を待ちます。

スカイラインの乗車料金

基本的にはザ・バスと同じ料金です。

改札口を通ることで片道分の支払いになり、2.5時間以内であれば無料でザ・バスに乗り換えできます。

ハワイ滞在が長くなる場合には、マンスリーパスも検討しましょう。

スカイラインの片道料金
  • 大人(18歳以上):$3
  • 子ども(6~17歳):$1.50
  • 幼児(5歳以下)1人まで無料(2人目からは1人$1.50)
  • シニア(65歳以上):$1.25
スカイラインのワンデーパス料金
  • 大人(18歳以上):$7.50
  • 子ども(6~17歳):$3.75
  • 幼児(5歳以下)1人まで無料(2人目からは1人$3.75)
  • シニア(65歳以上):$3
スカイラインのマンスリーパス料金
  • 大人(18歳以上):$80
  • 子ども(6~17歳):$40
  • シニア(65歳以上):$20

ハワイの電車「スカイライン」のルールと注意点

ハワイの電車「スカイライン」のルールと注意点

スカイライン乗車のルールは、基本的には日本の電車の乗車ルールと同じです。

一般的なマナーを守っていれば問題ありませんが、念のために禁止されている行為や注意点は確認しておいてください。

ルール:禁止されている行為

スカイラインの車内では、以下の行為が禁止されています。

スカイラインの車内で禁止行為
  • 喫煙(含電子タバコ)
  • 飲食
  • ゴミのポイ捨て
  • 引火性物、爆発物、有害物質の持ち込み
  • 携帯電話での会話や音を出す行為
  • 唾を吐く行為
  • 社内での排泄
  • 1人で1座席以上の使用

盲導犬などの使役犬は乗車可能です。

その他の動物は、膝の上か座席の下に収まるサイズのキャリーケースに入れていればOKとされています。

また、携帯電話はサイレントモードにしている場合のみ使用可能で、音が出る機械はイヤフォンをしていると利用できます。

注意点

スカイラインを利用する際の注意点は以下の2つです。

  • トイレがない
  • 駐車場がある駅が少ない

トイレがない

駅には従業員用のトイレがひとつあるのですが、一般人には開放されていないため、トイレはないと考えておきましょう。

ちなみに、そのトイレは非常時には駅員へ相談することで使用できるとされています。

しかし、スカイラインは無人電車で、基本的に鉄道会社の従業員はいません。電車に乗る前に、別の場所でトイレを済ませておくのが賢明です。

駐車場がある駅が少ない

車社会のハワイですが、現在のところ、スカイラインの駅で駐車場を併設しているところは少ない状態です。

また、車寄せができる駅も限られていますので、鉄道まで送ってもらう際には注意が必要です。

また、3つの駅にはザ・バスのバス停があります。スカイラインからバスへの乗り換えがスムーズにできますので、チェックしておきましょう。

【駐車場がある駅】

  • ハラヴァ駅
  • ホノウリウリ駅
  • ケオネアエ駅

【車寄せがある駅】

  • ハラヴァ駅
  • ホアエアエ駅
  • ケオネアエ駅

【バス停がある駅】

  • ケオネアエ駅
  • ホアエアエ駅
  • ハラヴァ駅

予定では、ホオピリ駅、ハラウラニ駅、リーワード・コミュニティ・カレッジ駅にもバス停ができます。

ハワイ初の電車・スカイライン!完成すれば渋滞緩和に大きく貢献!

島国であるハワイには長らく電車がありませんでしたが、2023年に初の高架電車がオアフ島に完成しました。

名前はスカイラインと言い、オアフ島の渋滞緩和や二酸化炭素の排出量削減に対して大きな効果が期待されています。

開通プロジェクトは4段階に分けて考えられており、2024年現在は第1段階のみの開通です。

しかしいずれは空港やダウンタウンまでつながるため、地元の人々のみならず多くの観光客にとって便利な足になるでしょう。

高い場所を走るスカイラインの車窓から見るハワイの景色は、また格別です。ハワイ訪問時にはぜひ乗車してみてくださいね。


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