【カウアイ島】ワイメア渓谷州立公園の壮大な景観を楽しもう!

2025.4.28

ハワイ諸島の中で最古の島と言われているカウアイ島には、長い年月をかけて形成された「ワイメア渓谷」があります。

雄大で壮大な景観を堪能できるほかに、自然を十分に満喫できるトレイルコースがあり、カウアイ島を訪問する観光客にも人気です。

この記事では、ワイメア渓谷の基本情報に加え、見どころや訪問時の服装・持ち物について解説します。

 

「太平洋のグランドキャニオン」ワイメア渓谷州立公園とは?

ワイメア渓谷州立公園は、カウアイ島にある壮大な地形が魅力的な公園です。

噴火によって隆起した山岳地帯の一部が崩れ落ち、ワイアレアレ山(標高約1,569m)から流れる雨水によって長い時間かけて岩の表面が削り取られた結果、壮大な渓谷が誕生しました。現在は州政府が管理しています。

渓谷の長さは約22㎞、幅は約2㎞、深さは約1,000m以上で、太平洋で最大の渓谷です。

道路はきちんと整備されていますが、基本的には展望台とトレイルコース、駐車場しかありません。ショップやレストランなどはないので、軽食や水はワイメアの町などに立ち寄って用意しておくのがよいでしょう。

また、ガソリンスタンドもないため、レンタカーの場合はガソリン残量に気を付けるようにしてください。

 

ワイメア渓谷とマーク・トウェイン

マーク・トウェインはアメリカの有名な小説家です。「トム・ソーヤの冒険」などを書いた方ですね。

ワイメア渓谷はマーク・トウェインによって「太平洋のグランドキャニオン」と命名されたという説が有名ですが、これは残念ながら事実ではありません。

マーク・トウェインが実際にハワイに来たのは1866年のことですが、その際に彼はカウアイ島へ立ち寄っていないことがわかっています。この当時、ワイメア渓谷は整備されておらず、相当の装備と覚悟を持ち、分け入っていくような場所でした。

ちなみに「グランドキャニオン」という名前がついてアメリカ国定記念物に指定されたのは1908年のことでした。マーク・トウェインはその2年後に亡くなっていますので、時期もずれていますね。

 

ワイメア渓谷州立公園の詳細

  • 名称:Waimea Canyon State Park
  • 住所:Kokee Road, Waimea, Kauai, HI 96752
  • 電話番号:808-274-3444 (ハワイ州政府州立公園課カウアイ島事務所)
  • 営業時間:年中無休 日出から日没まで
  • 入園料:ハワイ在住者は無料(ID提示)、非在住者は$5(3歳以下無料)
  • 公式サイト:https://www.hawaiistateparks.org/parks/waimea-canyon-state-park

 

※2025年4月の情報です。訪問前には公式サイトを確認するようにしましょう。

【アクセス方法】

カウアイ島のリエフ空港から50号線カウムアリイ・ハイウェイをワイメアの町へ向かって約45分走ります。

ワイメアの町に着いたら山側に延びる550号線ワイメア・キャニオン・ドライブを右折しましょう。道なりに走ってコケエ・ロードに変わってからもそのまま直進し、約30分で到着です。

カウアイ島には公共機関がなくタクシーのみで、タクシーを雇うと費用が高めになります。レンタカーかツアー訪問がおすすめです。

 

ワイメア渓谷州立公園の見どころ

見渡す限り自然で溢れるワイメア渓谷州立公園の見どころを紹介します。

  • 展望台(ルックアウト)
  • トレイルコース
  • ワイルア滝
  • 珍しい動植物

 

展望台(ルックアウト)

ルックアウトとは展望台のこと。ワイメア渓谷州立公園内には全部で3つの展望台があります。

  • ワイメア・キャニオン・ルックアウト
  • プウ・カ・ペレ・ルックアウト
  • プウ・ヒナヒナ・ルックアウト

 

ワイメア・キャニオン・ルックアウト

一番有名な展望台は「ワイメア・キャニオン・ルックアウト」です。駐車場からは数段の階段がありますが、スロープも設置されているためベビーカーや車いすでも大丈夫です。

最大で1,097mもえぐられている深い谷を眼下に一望できます。思わず息を飲むほどの、壮大な景色が見られる場所ですよ。

 

プウ・カ・ペレ・ルックアウト

ワイメア渓谷州立公園とほぼ一体化している、隣のコケエ州立公園へと行く間にある展望台です。

駐車場は整備されていませんが、通行の邪魔にならないよう道の端へ車を停めることは許可されているようです。

ワイポオ滝を近くで眺められる絶景スポットです。滝は雨の後に迫力を増すため、その絶景を見に立ち寄ってみてください。

 

プウ・ヒナヒナ・ルックアウト

きれいに整備された展望台です。天気が良ければ深い谷底だけでなく、遠く海の境目にニイハウ島も見えるでしょう。

 

トレイルコース

ワイメア渓谷州立公園内には複数のトレイルコースがありますが、代表的なのは以下2つのトレイルコースです。

  • イリアウ・ネイチャー・ループ
  • ククイ・トレイル

 

イリアウ・ネイチャー・ループは初心者向けで短く、およそ490mほどのトレイルコースです。コース沿いには植物の名前が書かれたプレートが設置してあるため、カウアイ島で見られる珍しい植物についても知ることができます。

ククイ・トレイルは上級者向けの約4㎞のコースです。イリアウ・ネイチャー・ループから谷底のワイメア川まで急勾配を下っていきます。終点はウィリウィリ・キャンプ場。このあたりは雨量がとても多く天候も変わりやすいため、それなりの経験と装備が必要です。

 

ワイポオ滝

ワイポオ滝は、2段になって水が落ちていく様子が特徴的な滝です。

ワイメア・キャニオン・ルックアウトから左側の奥、プウ・カ・ペレ・ルックアウトでは割と間近に見える滝で、トレッキングコースの中には近くまで行けるコースもありますよ。

ちなみに、オアフ島のワイメア渓谷にあるのは「ワイメア滝」ですが、カウアイ島のワイメア渓谷にあるのは「ワイポオ滝」です。

 

珍しい動植物

ワイメア渓谷州立公園では、カウアイ島にしか自生していないイリアウ・モキハナ・ハイビスカス・アアリイ・プキアヴェ・ハワイ固有種のイチゴであるオヘロパパ・オヒアの木などが観察できます。

さらに渓谷には20種類以上の野鳥や野生のヤギがいるため、展望台から見えたりトレッキング中に出会えたりするかもしれません。

 

ワイメア渓谷を訪問時の服装と持ち物

渓谷は標高が高く、天気が変わりやすい場所です。気温は20℃前後なのでTシャツに短パンでも構いませんが、上着を持って行くことをおすすめします。

雨具は必須ですが、手元が塞がる傘ではなくレインコートやフード付きポンチョなどを持って行くようにしましょう。

ぬかるんでいることが多いため、足元はスニーカーやトレッキングシューズでかためてくださいね。

また、公園では飲料水の販売がありません。念のため、予備の水も忘れずに持参しましょう。

 

余裕があればコケエ州立公園へ

前述したように、ワイメア渓谷州立公園の隣にはコケエ州立公園があります。

こちらには2つの展望台、7つのトレイルに上級者向けトレイル、自然歴史博物館、ギフトショップやロッジなどもあります。時間が許すなら、ぜひ訪問してみましょう。

 

地球の裂け目「ワイメア渓谷」の絶景を堪能しよう

ハワイにある「グランドキャニオン」、ワイメア渓谷州立公園では壮大で圧倒的な自然に出会えます。

アメリカ本土のグランドキャニオンとの違いは、岩だけでなく熱帯植物が広がっていること。ここでしか見られない希少で珍しい植物や鳥などにも合える、神秘的な場所です。

カウアイ島を訪問する際には足を伸ばし、ぜひワイメア渓谷を見にいってくださいね。

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