ハワイのソウルフード”スパムむすび”、実は戦後の日系移民が生んだ味だった

2026.9.25
ハワイのソウルフード"スパムむすび"、実は戦後の日系移民が生んだ味だった

ハワイのコンビニに立ち寄ると、必ずと言っていいほど棚に並んでいるのが「スパムむすび」です。

一見するとただのご当地グルメですが、その背景には戦争の記憶と日系移民の知恵が詰まっています。何気なく手に取っていたあの一品が、実はハワイの歴史そのものを物語る存在だと知ると、次にハワイへ行ったときの見方が変わるかもしれません。

ミネソタ生まれの缶詰が、なぜハワイの”ソウルフード”になったのか

スパムは1937年にアメリカ本土のミネソタ州で誕生した缶詰肉です。

冷蔵技術が乏しかった第二次世界大戦中、日持ちがして輸送しやすいスパムは米軍の兵士たちに広く配給されるようになりました。ハワイには多くの日系人が兵士として従軍しており、戦後に帰還した日系アメリカ人兵士たちがこのスパムを日常の食卓に取り入れたことが、ハワイでの人気の起源になったとされています。

日本の伝統的なおにぎり・海苔巻きの文化と、軍隊食として広まったスパムが組み合わさって生まれたのが、今の「スパムむすび」というわけです。単なる思いつきの創作料理ではなく、戦争と移民の歴史が偶然重なって生まれた一品だったのです。

ハワイ州民の年間消費量は700万缶。全米ナンバーワンの消費地

ハワイ州はアメリカ国内でスパムの一人当たり消費量が最も多い州とされ、年間およそ700万缶が消費されているといわれています。スパムむすびだけでなく、チャーハンやハンバーガーの具材としても日常的に使われており、もはや「ご当地グルメ」の枠を超えて生活に溶け込んだ食材と言えるでしょう。

コンビニエンスストアでもスパムむすびは看板商品のひとつとして扱われており、店舗ごとに味付けや具材のバリエーションを競っているのも、ハワイならではの光景です。

毎年4月、ワイキキのメインストリートが”スパム一色”になる日

ハワイのスパム愛が最も分かりやすく形になるのが、毎年4月下旬にワイキキで開催される「ワイキキ・スパムジャム」です。メインストリートのカラカウア通りを歩行者天国にして行われるこの祭典では地元の人気レストランがスパムバーガー、スパムドッグ、スパムチャーハン、スパムを使ったデザートまで、思い思いにアレンジしたオリジナルメニューを提供します。

3つのステージでは地元ミュージシャンによるライブやフラのパフォーマンスも行われ、全米の文化的な祭典ランキングでも上位に名を連ねたことがあるほどの人気イベントに成長しています。一つの食材のためだけに大通りを封鎖して祭りを開くというのは、スパムがいかにハワイの人々に愛されているかを物語っています。

ハワイ気分を登戸でも

缶詰ひとつから生まれた食文化が、戦後80年近く経った今も祭りになるほど愛され続けている——そんなハワイの懐の深さは、旅先での小さな発見の面白さを教えてくれます。LEAF&BEANは「CONNECT WITH COMFORT」をコンセプトに、心地よい空間でひと息つけるカフェです。

自家製のグルテンフリースイーツや栄養バランスを考えたフード、健康志向のドリンクを揃え、登戸駅から徒歩5分の場所にあります。旅の計画を練りながら、あるいは旅の余韻に浸りながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。

ハワイ気分を味わいたくなったら

旅の計画を練るひとときに、LEAF&BEANの居心地よい空間をどうぞ。

まとめ

スパムむすびは、ミネソタ生まれの缶詰肉と、日本のおにぎり文化、そして戦後を生きた日系移民の知恵が組み合わさって生まれた、ハワイならではのソウルフードです。

年間700万缶という消費量や大通りを封鎖してまで祝われる「ワイキキ・スパムジャム」の存在を知ると、コンビニで何気なく手に取っていた一品の見え方が変わってくるはずです。次にハワイでスパムむすびを口にするときは、その一口に詰まった歴史にも思いを馳せてみてください。

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