ハワイで定番のお菓子といえば、マラサダもそのひとつです。
マラサダはふわふわの食感の甘い砂糖がかかった揚げ菓子で、ハワイでは食べ歩きや職場、家族へのお土産などによく用いられています。
今回は、マラサダについて、その歴史やドーナツとの違い、時間が経ってしまった後の美味しい食べ方、そして観光客に人気のオアフ島でのマラサダ有名店を5つ紹介します。
目次
マラサダはポルトガル人がハワイに持ち込んだ伝統食
ハワイのお菓子としてよく知られているマラサダは、元々はポルトガルのお菓子です。
ポルトガルのマデイラ諸島で作られていました。
パン生地をイースト菌で発酵させて油で揚げ、グラニュー糖をまぶしたものです。
伝統的なマラサダは丸くて砂糖で味付けされたシンプルなものですが、現代では穴があったりクリームなど中身が入っていたり丸くなかったりとさまざまな形状や味があります。
マラサダがハワイで広まった理由
ポルトガル人はカトリック教徒が多く、彼らは受難節の前にはラードや砂糖を使い切らなくてはならないという決まりがあります。
そのため、カトリック教徒であるポルトガル人は受難節の前にはラードなどの消費のために大量のマラサダを作り、食べていたそうです。
ハワイへ移民でやってきたマデイラ諸島とアゾレス諸島のポルトガル人は、ハワイでも故郷と同様に過ごし、受難節の前にはマラサダを大量に作りました。
そしてプランテーションで働く他の人種の移民たちにもマラサダを分けたのですね。これが、ハワイでマラサダが広まったきっかけです。
マラサダとドーナツの違い
マラサダはハワイのドーナツとも呼ばれていますが、ドーナツとは「発酵させるかさせないか」といった大きな違いがあります。
ドーナツは小麦粉と卵にベーキングパウダーを混ぜ、パウダーによって生地を膨らませて油で揚げますが、マラサダはパンのように生地そのものをイースト菌で発酵させて油で揚げます。
そのため、ドーナツよりも軽くてふわっとした食感になります。
時間が経ったマラサダの美味しい食べ方
ハワイでは事あるごとにマラサダを買って持ち運び、会社や学校、友人、同僚、家族と食べます。
しかし、マラサダを1つだけ買うといったことは滅多になく、まとめて買うことが一般的ではありますが、数が多いと時間が経ってから食べるということもあります。
そんなときにより美味しく食べるため、おすすめしたい食べ方は次の3つです。
- 電子レンジで温める
- アイスクリームを挟む
- フレンチトーストにする
電子レンジで温める
マラサダをお皿にのせ、ラップをせずに15秒ほど温めてください。
熱々のふわふわになります。
アイスクリームを挟む
まずは電子レンジやオーブントースターで少しだけマラサダを温めます。
そして真ん中に包丁を入れて上下に分け、お好きなアイスクリームを挟んでください。豪華でとろける美味しさです。
フレンチトーストにする
購入してから1日過ぎたマラサダは、フレンチトーストにアレンジしましょう。
バットの中に牛乳を流しいれ、そこに卵を混ぜたものを足してフォークなどでざっくりと混ぜます。
その卵液に、半分に切ったマラサダを浸し、バターを溶かしたフライパンでこんがり焼いてください。
ハチミツをかけるとより甘く、美味しくなりますよ。
ハワイに行くならぜひ! オアフ島でマラサダが有名なお店
ハワイの人気の島、オアフ島にはたくさんのマラサダ店がありますが、その中から特に人気があるお店を5店紹介します。
- カメハメハ・ベーカリー
- レナーズ・ベーカリー
- リリハ・ベーカリー
- デュークス・レーン・マーケット&イータリー
- パイプラインベイクショップ&クリーマリー
カメハメハ・ベーカリー
地元のハワイアンにとても人気がある、カリヒ地区にあるベーカリーです。
看板メニューは紫色のマラサダで、名前は「ポイ・グレーズド」。ハワイの伝統料理であるポイをたっぷり生地に練り込んであるため、鮮やかな紫色をしています。
午前中には売り切れるほどの人気商品であるため、できるだけ早起きをして買いにいきましょう。
・住所:1199 Dillingham Blvd, Honolulu, HI 96817 USA
レナーズ・ベーカリー
レナーズ・ベーカリーは1952年創業の、地元民に大人気のベーカリーです。
ワイキキから徒歩圏内にあるため、時間によっては地元の人が行列を作って並んでいます。
創業以来変わらないシンプルなマラサダは素朴な甘さが魅力的。
伝統的なマラサダ「オリジナル」の他にも、チョコレートやカスタード、月替わりのフレーバークリームなど種類が豊富で飽きません。ぜひいろんな種類のマラサダを買ってみましょう。
なお、カパフル・アベニュー沿いにある本店は駐車場が大変込み合うため、徒歩での来店がおすすめです。
・住所:933 Kapahulu Ave, Honolulu, HI 96816
リリハ・ベーカリー(アラモアナ店)
地元の人御用達の、日系ベーカリーが「リリハ・ベーカリー」です。
創業は1950年、日系のパン屋&コーヒー屋さんとして、長らく愛されてきました。目玉商品の「ココパフ」は1日に3,000個も売れるそうですよ。
こちらで販売しているマラサダは、アップル、あずき、ハウピア、リリコイの4種の味があります。
・住所:Macy’s 3rd Floor, 1450 Ala Moana Blvd, Honolulu Hawaii 96814
デュークス・レーン・マーケット&イータリー
ワイキキで手軽にマラサダを調達したいなら、ワイキキのグルメスポットである「ハイアット・セントリック・ワイキキビーチ」の1階、道路沿いに店を開く、デュークス・レーン・マーケット&イータリーがおすすめです。
こちらではトロピカルフレーバーのもちもちしたマラサダが味わえます。「もちマラサダ」の味はプレーン、ウベ、マンゴーなど3種類で、時間指定販売です。
4時間限定ではありますが毎日販売されるため、購入はそれほど難しくありません。
6時半から10時半の間の販売なので、散歩がてら朝食に購入するのがピッタリですよ。
なお、一般的なマラサダはいつでも販売中です。シナモンシュガーやハウピア入りなど、いろいろ試してみてください。
・住所:2255 Kūhiō Ave., Honolulu, HI 96815 USA
パイプラインベイクショップ&クリーマリー
2016年にカイムキの中心地にオープンした、スイーツ専門店です。
通常、マラサダは時間が経つと油と砂糖でベタベタして潰れてしまいますが、こちらのお店では100回を超えるテストを行い、時間が経ってもパン生地がつぶれない作り方を開発しました。いつまでも美味しさが続くマラサダ「クラシック」を販売しています。
味は他にもコーヒーやココア、シナモンなど多数。中身はパンそのままで、砂糖で外側をコーティングしています。
・住所:3632 Waialae Ave, Honolulu, HI 96816 USA
熱々の出来立てマラサダを召し上がれ!
ハワイに行ったらぜひ熱々のマラサダを!
美味しい店がたくさんありますので、いくつか購入してビーチに持っていったり、朝食やおやつにしたりして楽しんでください。
まずはクラシックな昔ながらのマラサダを食べてみるのがおすすめです。そしてそのあと、クリームが入っていたり生地にフレーバーがついていたりするものを食べてみると、飽きずに楽しめますよ。
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