ハワイへ旅行に行った際には、自分たちの好きなように計画を組み、自由に観光したいと望む方は多いですよね。
そんなときにはレンタカーを借りると便利ですが、ハワイでの運転免許証制度や交通ルールなどは当然ながら日本とは異なります。
ハワイでレンタカーを運転しようと検討している方向けて、この記事ではハワイでレンタカーを運転する際に必要なものやハワイの基本的な交通ルール、最低限覚えておくべき道路標識などについて解説します。
ハワイでレンタカーを運転する際に必要なもの
ハワイで車をレンタルする際に必要なものは以下の3つです。
- 日本のパスポート
- 日本の運転免許証
- 本人名義のクレジットカード
ハワイはアメリカで外国なのに国際免許証が不要なの? と驚く方が多いのですが、ハワイ州では入国後1年以内に限り、日本の運転免許証でも運転ができるというルールがあります。
ただし、ハワイに入国して1年以内であるということを証明しなければならないため、パスポートの携行も忘れないようにしましょう。
また、本人名義のクレジットカードは、レンタカーを借りる際の費用を払うために必要です。
できるだけ国際免許証の携行がおすすめ
前述したように、有効な日本の自動車運転免許証があるとハワイでも車の運転ができますが、残念ながら現地のハワイ警察にその事実が伝わっていないケース度々散見されています。
そこで必須ではないのですが「持っている方が万が一のときにスムーズにことが運ぶ」ため、国際運転免許証もあると良いでしょう。
さらに、ほとんどの警察官は日本語を読めないため、何らかの事故や違反で取り締まりを受けた際に、日本の運転免許証を提示しても無免許運転として処理されることがあります。
その際には本人もしくは弁護士などの代理人が裁判所に出頭する以外解決方法がありません。
そのため万が一のケースに備え、翻訳替わりとして国際運転免許証も取得しておくことをおすすめします。
国際免許証を取得する方法
国際運転免許証を取得する方法は簡単で、試験などは一切なく、各地域の試験場や指定の警察署に申請をするだけです。
以下の必要なものを持参し、気軽に申請してください。
- 免許証
- パスポート
- パスポートサイズの写真
- 手数料
- 古い国際免許証(持っている場合)
ハワイの基本的な交通ルール
車を運転するに当たって、ハワイでの基本的な交通ルールを確認しておきましょう。
- 左ハンドル右通行
- 赤信号は一時停止すると右折できる
- 歩行者優先
- 各種ベルトの着用
左ハンドル右通行
ハワイは日本と逆の左ハンドル右通行です。
走り始めると右通行には徐々に慣れてくるのですが、道路へ合流する際にうっかり逆車線に入ってしまうケースが発生しやすいため、注意しましょう。
赤信号は一時停止すると右折できる
ハワイでは、対向車や歩行者が見当たらない場合に限り、赤信号で一旦停止すれば右折可能です。
日本人には慣れないルールであるため車を停車し続ける方が多いのですが、誰もいない赤信号で止まっていると後ろの車から鳴らされることがあります。
ただしNO TURN ON RED(赤信号時右折禁止)の標識があれば日本と同じく赤信号時の右折は禁止であるため、信号が青になるのを待ってください。
歩行者優先
ハワイには「クロスウォーク法(横断歩道法)」があり、歩行者が横断歩道を渡る際には、人が横断歩道の中央を過ぎるまでは車は停止しなければなりません。
違反すると150〜1,000ドルの罰金が科されます。
各種ベルトの着用
ハワイでは、全席ベルト着用の義務があります。
子供にはベビーシートやチャイルドシートは必須で、違反すると一人につき102ドルの罰金が運転手に科されます。
【ベビー・チャイルド・ジュニアシートのルール】
- 新生児~2歳:後部座席で後ろ向きに装着
- 2~4歳:後部座席で装着
- 4~10歳未満:ジュニアシートを後部座席で装着
ハワイの最低限覚えておくべき道路標識
以下は、違反すると交通違反として検挙される標識です。
事故を防ぐうえでも必ず覚え、守るようにしましょう。
- STOP:一時停止
- SPEED LIMIT:制限速度
- YIELD:譲る
- NO PARKING:駐車禁止
- DO NOT ENTER:進入禁止
- ON LEFT ARROW ONLY:緑色の矢印が出なければ左折できない
STOP:一時停止
八角形の赤い標識に白文字でSTOPと書いてあれば、一時停止の意味です。
STOPの下に「3 WAY STOP」や「ALL WAY」と書かれている場合は、全方向から来る全ての車が一時停止しなければなりません。最初に停まった車から順番に通行します。
SPEED LIMIT:制限速度
SPEED LIMITは「最高速度」を表しています。
白くて縦長の標識に「SPEED LIMIT 25」と書かれていたら、25マイル以下で走行しなさいという意味です。
速度制限はキロではなくマイル標識となるため、キロをすぐにマイルにすることは少々難しいと予想されます。
メーターを逐一確認してくださいね。ハワイでの一般道は時速25マイル(40キロ)を目安に、高速道路では55マイル(88キロ)を目安にしましょう。
YIELD:譲る
YIELDは、道路が合流する場所や狭い道で対面通行の必要がある場所で見かける標識です。
逆三角形に赤色と白色を使っているため、目に止まりやすくなっています。
合流する場所では前方の車に優先権があり、対面通行では先に来た車に優先権があります。譲るときには減速または停止し、相手に道を譲りましょう。
NO PARKING:駐車禁止
駐車禁止の標識は、縦長白地の看板に赤文字で書いてあります。多くの場合、NO PARKINGの下に「ANYTIM」や「CONER TO HERE」といった文字が書かれています。
それは「常時」や「コーナーからこのサインまで」といった指示ですので、見逃さないようにしましょう。
DO NOT ENTER:進入禁止
DO NOT ENTERは進入禁止です。四角の中に赤い〇を描き、その中に白地で文字が書かれています。
フリーウェイの出口や分岐点が交差しているところなどに設置されています。
NO TURN ON RED:赤信号時右折禁止
前述したように、ハワイでは基本的に赤信号でも対向車や歩行者がいなければ右折できます。
ただし観光地など交通量の多いところでは、「NO TURN ON RED」という標識を見かけることが多くなるでしょう。
これは赤信号では右折禁止という意味なので、注意してください。
ON LEFT ARROW ONLY:緑色の矢印が出なければ左折できない
ON LEFT ARROW ONLYは「矢印の信号が緑色でなければ左折できない」という意味です。
ハワイの交差点では一番左側の車線から信号が青になると左折可能なのですが、大きな交差点では矢印が出ているかを確認しましょう。
矢印信号のない交差点や、交通量の少ないところでは矢印信号が出ていなくても左折できる場合があります。
ハワイの運転ルールを守って楽しいドライブを!
レンタカーを借りられると、ハワイ旅行中の行動範囲や自由度が広がります。ハワイでは日本の運転免許証が使えるため、他の国に比べて簡単にレンタカーが可能です。
ただし、交通ルールは国によって異なるもの。最低限の標識やルールは事前に把握して安全運転を心がけ、ぜひ素晴らしい滞在時間にしてくださいね。
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