ハワイでの絶景スポットは数多くありますが、タンタラスの丘もそのひとつ。
美しい海と空、きらめく街、壮大なダイヤモンドヘッドなど、ホノルルを一望できるタンタラスの丘を訪問しましょう。
この記事では、タンタラスの丘の基本情報と簡単な歴史、呼び名の由来、時間によって異なる景色の素晴らしさ、アクセス方法などを解説します。
目次
タンタラスの丘はオアフ島・ホノルルを代表する絶景スポット
タンタラスの丘はオアフ島の真ん中に位置する噴石丘で、人気のハイキングスポットです。
コオラウ火山群の最南東端にあり、標高は614m。頂上にはプウ・ウアラカア州立公園(Puu Ualakaa State Park)があります。
州立公園の園内に設置されている展望台に立つと、左手にダイヤモンドヘッドとワイキキエリア、中央はアラモアナエリアとダウンタウン、右手にはホノルル空港を一望できます。
【プウ・ウアラカア州立公園】
- 住所:3198 Round Top Dr, Honolulu, HI 96822
- トイレ有り
- 屋根つき休憩所有り
- 駐車場有り
- 入場料無料
- 公式サイト:https://dlnr.hawaii.gov/dsp/parks/oahu/puu-ualakaa-state-wayside/
タンタラスの丘の歴史と呼び名の由来
タンタラスの丘はダイヤモンドヘッドなどと同じく、マウイ島の火山噴火によって形成された丘です。
簡単に、タンタラスの丘の歴史と名前の由来を紹介しましょう。
タンタラスの丘の歴史
タンタラスの丘は、ハワイアンの間で古代から神聖視されていた場所です。王族の中では特にカラカウア王のお気に入りで、度々登って景色を楽しんだとされています。
1800年代の後半には、富裕層にも馬車で行楽を楽しむ場所として利用されてきました。一般の人々もハイキングで登っていたようです。
1906年にアメリカ本土からハワイへきた要人が、絶景に感動して丘の保護をすすめました。
その後、戦時中にはアメリカ軍によってホノルル周辺の監視や防衛のための施設が設置されました。太平洋戦争では、タンタラスの丘の南側は日本海軍によって爆撃されています。
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タンタラスの丘の呼び名由来
丘の名前の由来には諸説ありますが、古代ギリシア神話のタンタロスから来ているという説と、登っていた人が「なかなか頂上へつかず、じれったい(tantalizingly out of reach)と言ったからという説がよく聞かれます。
ギリシア神話のタンタロスは神々に傲慢な態度を取ったがために、罰として永遠の飢えと渇きに苦しむことになった人物です。飢えた彼の目の前に水や食物が現れるけれども、手を伸ばすと消えてしまい、非常に苦しみます。
美味しいものに手が届かないというところと、どれだけ登っても丘の頂上にたどり着けずにじれったい気持ちになるというところは、意味が似ていますよね。
一説には「じれったい(tantalizingly)」という言葉は登山中の小学生が述べたと言われていますが、小学生がそのような複雑で抽象的な副詞を知っていたかは疑問もあるとされています。
タンタラスの丘は1日中絶景が堪能できる
タンタラスの丘は、ダイヤモンドヘッドやホノルルの町、小さな家々や真っ青な海と空が一望できる場所として愛されています。
その絶景は時間帯によって異なるため、一度行ったことがあるという方でも時間帯を変えて再度訪問してみることがおすすめです。
それぞれの時間帯ごとの景色がどのように異なるかを、みてみましょう。
朝から昼間にしか見られない絶景
朝から昼にかけては、くっきりとしたホノルルの街とワイキキビーチを一望できます。
美しく青い海と空、立ち並ぶ高層ビル、緑豊かな山々と小さく並ぶ家々を一度に見られるため、思わず「ヤッホー!」と叫びたくなってしまうような、明るく清々しい気持ちになれるでしょう。
なお、タンタラスの丘は南向きの斜面であるため、日中は太陽が正面にあって写真が逆行になります。
ホノルルの景色を背景にしたきれいな写真を撮るためには、午前中の早い時間帯に訪れることがおすすめです。
夕方にしか見られない絶景
タンタラスの丘は、夕陽を見るのに最適な場所としてもローカルからは絶大な人気があります。
地平線に沈みゆく夕陽が街や山々を照らし、視界がオレンジ色の光で溢れる時間は、定番のデートコースでもありますよ。
刻一刻と姿を変える、美しい世界を楽しんでください。
夜にしか見られない絶景
タンタラスの丘からの夜景は、オアフ島ナンバーワンと言われています。
ハワイではカラフルな法律でネオンサインが禁止されているため、光は柔らかいオレンジやゴールドに統一されており、まるで暗闇の中に浮かぶ宝石のようです。
また、周囲に大きな建物や民家がないため空気が澄んでおり、雲がない夜は星空もよく見えます。
ただし、夜景が見える時間には州立公園の展望台は営業を終了していますので、道路に駐車して景色を眺めるといった方法での観賞です。
タンタラスの丘への行き方
タンタラスの丘への行き方の、代表的なものは次の3つがあります。
- ツアー利用
- タクシー利用
- レンタカー利用
タンタラスの丘へは、公共機関を使っては行けません。バスのコースに入っていないうえに、途中のバス停でおりて徒歩で上がることもできないからです。そのため、何らかの車に乗っていくことは必須であると知っておきましょう。
ツアー利用
最もおすすめなのが、タンタラスの丘展望台のオプショナルツアーに参加する方法です。
実際に、地元の人々も利用しているのがワイキキ出発のオプショナルツアーで、費用は$20ほど。自分で運転する方法に比べて運転のリスクが少なく、かかる費用も抑えられます。
また、山道はカーブが続き、運転に慣れている人でも緊張するような道です。運転に強いストレスを感じることが多いため、観光客にはツアー利用が推奨されています。
ツアーにはさまざまなプランがありますが、一番シンプルに往復の送迎がついたものでは、所要時間は1時間程度です。タンタラスの丘の上での観光時間は、多くの場合15〜20分で設定されています。
タクシー利用
ワイキキからタクシーに乗った場合で、所要時間は20~30分です。片道$25で往復$50ほどかかるうえに、観光中に待ってもらう場合は別途費用がかかります。
レンタカー利用
レンタカーで行く場合は、タクシーとルートや所要時間は同じくらいです。費用は各レンタカー会社によって異なります。
自分たちの自由に動けますが、タンタラスの丘付近は観光客を狙った車上荒らしも多く、あまり治安がよいとは言えません。
車の中に貴重品を残さないこと、みんなでまとまって移動することなどが注意点として挙げられます。
タンタラスの丘からの絶景で心身にエネルギーチャージを!
ハワイ随一とも言われる絶景が見られる場所が、タンタラスの丘です。ダイヤモンドヘッドからホノルルの街、海や山が一望できます。
吹き抜ける風と眩しい太陽の光を浴びながら、ぜひ心身にエネルギーチャージをしましょう。
なお、時間帯によって美しさが変化する場所でデートスポットとしても人気ですが、訪問する場合はツアーを利用するなどして、安全を優先した行動をするようにしてください。
特に夜景を見る場合は、安全対策を怠らないようにして楽しんでくださいね。
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