- ハレアカラ国立公園とはどのような場所か
- ハレアカラ国立公園の魅力とその歴史
- ハレアカラ国立公園までのアクセス方法
マウイ島が誇るハレアカラ国立公園は、マウイ島訪問の際には必ず行っておきたい場所です。
世界最大級の休火山があり、ハワイとは思えないような自然環境の中、ハイキングやキャンプ、乗馬などのアクティビティを楽しめます。
雲海の先に美しい朝日が見られることでも人気が高い、ハレアカラ国立公園。
この記事では、豊かな自然に包まれた国立公園について、特徴や魅力、訪問時の注意点やアクセス方法などを解説します。
目次
ハレアカラ国立公園はマウイ島の人気観光スポット
マウイ島のハレアカラ国立公園は、雄大で美しい日の出や日没、星空、珍しい動植物が見られる場所としてとても有名です。
1961年に独立した国立公園となり、1980年に「ハワイ諸島生物圏保護区」に指定されました。
ハレアカラとはハワイ語で「太陽の家」を意味する言葉です。
言い伝えによると、半神半人のマウイが1日を長くするために太陽を山へ閉じ込めたのだとか。
公園には、世界最大の休火山「ハレアカラ火山」があります。
この火口にあるクレーターは映画「2001年宇宙の旅」のロケ地にもなったところで、火星のような荒涼とした風景が広がっています。
ハレアカラ国立公園は「ハレアカラ山の山頂エリア」と「キパフル・エリア」2つのエリアで構成されています。
2つのエリアをパーク内で移動はできないため、国立公園をすべて見ようと考えるなら、最低でも2日間の確保が必要です。
ハレアカラ国立公園の詳細
名称:Haleakala – National Park
住所:P. O. Box 369. Makawao, Maui, HI 96768
標高:3,055m
入場料:自動車1台$30、バイク1台$25、歩行者・自転車$15 ※3日間有効
駐車場:有り
トイレ:有り
公式サイト:https://www.nps.gov/hale/index.htm
※2024年の情報です。訪問前には必ず公式サイトを確認しましょう。
※公園付近にはトイレがないため、公園内で必ず行くようにしてくださいね。
ハレアカラ国立公園の特徴と魅力3選
ハレアカラ国立公園の特徴や、魅力を3つみていきましょう。
- 山頂まで車で行ける
- 日の出や日没、満天の星空などが楽しめる
- マウイ島固有の珍しい植物や鳥を観察できる
山頂まで車で行ける
ハレアカラ山は標高3,055mと、マウイ島で最も高い山です。
日本で一番高い富士山の標高が3,777mであるため、遠くから見た感じでは富士山とあまり変わらないくらいの高さがあります。
しかし、ハレアカラ山は山頂付近に駐車場があるため、一気に車で登れます。
足が悪い方や小さな子ども、登山が苦手な方でも一緒に行けることは大変魅力的ですよね。
ちなみに富士山で車を使えるのは5合目、標高2,400mまでです。山頂まで道路が作られている、ハレアカラ山のすごさがわかりますね。
日の出や日没、満点の星空などが楽しめる
ハレアカラ山の山頂までいくと、眼下に壮大な雲海が広がります。
そこから昇る太陽の様子は非常に神々しく、息をのんでしまうほど。
どこを切り取っても絶景の一言で、一度見たら虜になってしまうそうです。
また、同じく雲海に太陽が沈んでいくとき、そしてその後出てくる満天の星は「大自然の神秘を感じられる」と、絶大な人気を誇っています。
マウイ島固有の珍しい植物や鳥を観察できる
国立公園の中にあるハレアカラ山には、気温差や標高差の幅によって生まれた多様な植物や動物が見られます。
公園内で確認された約850種類もの植物のうち、約300種類はハワイ固有の植物です。
特に見ていただきたいのが「シルバーソード(銀剣草)」と呼ばれる高山植物。
シルバーソードはサボテンのような硬い葉が白く光りながら針山のように出ている植物で、絶滅危惧種に指定されています。
20年〜30年に1度、花を咲かせて枯れてしまう、大変貴重な植物ですよ。
ハレアカラ国立公園を訪問する際の注意点
ハレアカラ国立公園を訪れるときには、以下の注意点をチェックしておきましょう。
- 防寒着を持参する
- 高山病予防にゆっくり登る
- 時間帯によっては予約が必要
- レンタカーの場合は夜の運転に注意する
- 植物や石の採取は厳禁
防寒着を持参する
標高が3,055mあるため7月ごろでも山頂付近の気温は6〜7℃ほどになり、1月ごろには気温0℃まで下がります。
ハワイではなく日本の真冬だと思って服を用意することがおすすめです。
特に日の入りから星空、朝日までを観測するためには、長時間体も動かさず待機する必要があります。
防寒着や毛布などを必ず持参しましょう。
高山病予防にゆっくり登る
ハレアカラ山の標高は高いのですが「極端に高山病を恐れるほどではない」山です。
かといって、車を飛ばして一気に山頂まで登ってしまうと、敏感な方は高山病の症状が出てしまうことも考えられます。
そのため、車でゆっくりと登り、途中のビジターセンターで休憩を取るなどして高さに体をならすようにしましょう。
高山病の症状は、強い頭痛や吐き気です。もしも同行者にそのような症状が出た場合には、観光は中止して早めに下山してくださいね。
時間帯によっては予約が必要
日の出の時間(午前3時から7時)の入園のみ予約制です。
予約金$1を支払い、領収書を印刷して現地で提示してください。入園料は、このときに別途支払います。
予約受付は60日〜2日前の午後4時まですが、時期によっては1か月以上先まで予約で埋まっている場合もあるため、予約が取れない場合は現地のツアーを探してみましょう。
費用は高くなりますが、直前ツアーの申し込みもできます。
レンタカーの場合は夜の運転に注意する
レンタカーは自分たちの都合を優先できて旅先では便利ですが、ハレアカラ山へ登るとき、夜間の運転には十分注意してください。
山の中腹を超えたあたりから、崖、ガードレールなし、街灯なしという状態のところも走ることになります。
夜間は想像以上に真っ暗になるうえ、眠気に襲われたり高山病にかかって意識が朦朧となることも。
もし体調が万全ではない場合や、他に運転を代われる人がいないという場合は、できるだけツアーを利用するようにしましょう。
植物や石の採取は厳禁
ハレアカラ国立公園では、植物や石の採取は禁止されています。
また、前述したシルバーソードは絶滅危惧種であり手で触れることも厳禁です。
子ども連れの方は特に注意して、植物に触れないようにしましょう。
ハレアカラ国立公園までのアクセス方法
レンタカーか個人の車、ツアーのみで観光できます。
レンタカーでナビに住所を入力すると、山頂付近の駐車場まで行けますのでさほど難しくはありません。
高山病の恐れがあるため、途中の町やビジターセンターなどで適度に休憩しながら登るようにしましょう。
公共のバスではアクセスできません。
また、日の出がのぼる光景を見たい場合はツアーへの参加が便利です。
防寒着つきのツアーや食事つきのツアーなどさまざまなものがあります。
カフルイ空港から約1時間20分
クラから約1時間
ラハイナから約1時間50分
カアナパリから約2時間
ワイレアから約1時間40分
ハレアカラ国立公園で自然の美しさを堪能しよう
マウイ島随一の観光スポットであるハレアカラ国立公園では、雲海から昇る朝日や日の入り、星空、希少な動植物の観賞など多くの楽しみがあります。
ぜひ大自然の美しさ、壮大さを体験してみましょう。
個人で行くときに入園の予約や手続き、現地までの運転、装備などが不安な方は、現地で気に入ったツアーに参加してくださいね。
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