ハワイに伝わるお守りとは? プレゼントやお土産なお守りを紹介

2024.3.5

南国の島、大自然に包まれた楽園ハワイでは、昔から自然を崇拝する文化や独自の思想があり、それにまつわる数々の「お守り」が存在しています。

自分のお守りにしたり、大切な人への贈り物にしたりしているお守りや魔除けは、身につけたり自宅に飾ったりして大事にするものです。中には、代々家族で伝えているものもあります。

この記事では、ハワイに伝わる伝統的なお守りの種類やそれぞれの内容と意味、さらに、ハワイ出雲大社で購入できる日本式のお守りについても解説します。

ハワイへ行く際には、ぜひ自分だけのお守りを見つけてみてください。

 

ハワイに伝わるお守りの種類

ハワイに伝わるお守りの種類

ハワイにおいて、昔から現代にかけてお守りとして大切にされているものや、いくつかのモチーフを紹介します。

  • ククイの実
  • ホヌモチーフのアイテム
  • フィッシュフックのペンダント
  • イカイカヘルメット
  • コアの木のアイテム
  • ティキモチーフのアイテム
  • ティーリーフモチーフのアイテム

▼ハワイの伝統模様についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ハワイの伝統模様16選!モチーフに込められている意味を解説

 

ククイの実

ハワイに行ったことがある方は、クルミサイズの実を数珠つなぎにし、レイとして首にかけているのを見たことがあるでしょう。

あれはククイの実です。レイにしてあるククイの実(ククイナッツ)は黒っぽいものやベージュのもの、白いものなど色はさまざまなものがあります。

ククイの木は、根から幹、葉、花、実にいたるまですべてが何にでも使える宝の木として、ハワイの人々の暮らしになくてはならなかったものでした。

木の茎・樹皮・花・茎などは薬用として使われ、樹皮は染色剤にもなりました。ククイの木でカヌーを作り、ククイの実はレイやアクセサリーにして身を飾り、お守りに。

らにククイの実が持つオイルは万能で、火をともしてロウソクのように使ったり、肌や髪を乾燥から守る保湿剤として使ったりもできます。

また、オイルを燃やすことで出た炎が魔除けになるうえに、出た煤を使って神様への祈りを込めた入れ墨をしたそうです。

そのため現代でも、ククイの実のレイや、ストラップなどがお守りとして大切にされています。

 

ホヌモチーフのアイテム

ホヌとはウミガメのことで、ハワイ語で「ホヌ」と言います。

ハワイにおいてウミガメは「神の使いで、幸運を運んでくる海の守り神」とされてきました。

ハワイの人々は、海で泳いでいるときにホヌに出会えたら、まもなく自分や家族に幸運が訪れると考えます。

昔からハワイの神話にもよく登場する生き物で、現代ではハワイアンジュエリーなどのモチーフとしてもよく使われています。

ホヌモチーフのアクセサリーの意味は「幸運」。ペンダントや指輪のデザインに入れて、お守りとして大切にします。

身につけていると海での災いから身を守るとも言われているため、特にサーファーやダイバー、漁師などがよく身につけているモチーフです。

 

フィッシュフックのペンダント

日本と同じく漁業が盛んなハワイでは、釣り針(フィッシュフック)がとても大切なアイテムでした。昔のハワイの漁師たちは、クジラの骨やサメの歯、アワビの貝殻などに掘りを施して、フィッシュフックの形にし、ペンダントとして身につけていました。

フィッシュフックは強さの象徴でもあり、海の安全、生活の安定、家族の守護、繁栄と開運のお守りでもあります。

現在は「夢や幸運を釣り上げる」「一度手にした幸運やチャンスを逃さない」という意味を持つとして、アクセサリーのモチーフによく使われています。

 

イカイカヘルメット

骸骨のようなものの頭から派手な毛が飛び出ているお守りが「イカイカヘルメット」です。

これは古代ハワイの王族や戦士が被っていた兜をイメージしたもので、魔除けや幸運のシンボルのお守りになっています。

「イカイカ」とはハワイ語で「とても強い」という意味があるため、男の子の名前にも使われています。

毛やヘルメットとして被っていた球形部分にはさまざまな色が使われており、カラフルなお守りとしてお土産にもピッタリです。

ハワイで小さなイカイカを車のフロントガラスにかけていたり、デスク周りに飾ってあるのを見たことがある方は、たくさんいるでしょう。

お守りとして使うミニチュアタイプのイカイカは、日本でも通販やハワイショップなどで手に入りますよ。

 

コアの木のアイテム

コアの木はハワイ原生の樹木で、ハワイ以外では生息していない特別な木です。

昔はカヌーの材料として使われたり、戦士の武器になったりした植物で、ハワイの人々にとっては文化そのもの、神聖な木とされています。

カメハメハ大王時代には豊富にあったコアの木ですが、武器などに使ったことで君主以外は所有が認められなかったこと、そして元々一定の地区にしか生息しなかったことから、現在その数は激減。本数の少ない希少な木になっています。

「強さ」「洗練」「誠実」「保護」を表す守り神としてハワイの人々に愛され、コアの木を使ってできたアイテムはお守りになっています。

コアの木の伐採には制限があるため中々手に入りにくいのですが、もしもアクセサリーなどが手に入ったら、ぜひ大切にしてください。

コアの木の精霊が、持ち主を守ると言われています。

 

ティキモチーフのアイテム

ハワイの魔除けとして最も有名なのがティキです。

ティキはハワイの神話の神々をモチーフにした木彫りの像や石像のことです。ハワイではどこにでもあるため、1日に何回も目にすることが多いでしょう。幸せを運び、不運や災いを避ける像として、昔から家に祀り、崇めていました。

ちなみに、ティキはニュージーランドのマオリ族の言葉で、ハワイでは「キー(Ki’i)」と呼ばれています。ポリネシアの神話によると、ティキは「地球で最初の人間」を表すそうです。

ハワイにあるティキは多くの場合、次の4つの神を表しています。

  • KU(クー)戦いの神
  • KANE(カネ)創造(生命)の神
  • LONO(ロノ)豊穣の神
  • KANALOA(カナロア)海の神

 

ティーリーフモチーフのアイテム

古代ハワイからさまざまなことに使われてきたティーリーフも、魔除けとして大切にされています。

神に神聖な植物として捧げたもので、神聖な力のシンボルでもありました。

フラの衣装や料理にも使われているほか、ティーリーフをモチーフにしたアクセサリーも人気があります。

悪霊を祓ったり神様の怒りを鎮めたりするのに使われてきたティーリーフですので、モチーフのアイテムを手に入れたときには、魔除け・厄除けとして大切にしましょう。

 

ハワイの出雲大社にもお守りがある

オアフ島には日本の出雲大社のハワイ分院があります。

そこでは日本の神社と同じく祈祷をしたりお守りを授かったりできますが、お守りはいずれも日本の出雲大社で祈祷済みのものです。

見た目がハワイらしく南国テイストのお守り袋で包まれているため、お土産としても人気があります。

▼ハワイの出雲大社についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ハワイに出雲大社がある? 出雲大社ハワイ分院の歴史や参拝方法などを紹介

 

ハワイの伝統的なお守りを大切な人へ贈ってみて

世界各国にはそれぞれにお守りがありますが、ハワイにもまた、ハワイ特有のお守りがあります。

自分や大切な人を守るため、良いことがありますようにとお祈りをしながら、今回紹介したハワイのお守りやモチーフのアイテムを、手に入れてみてはいかがでしょうか。

そしてお土産としていただいた際には、身近なところに飾り、その守護を感じてみてくださいね。


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