春先にハワイ島へ行くなら、ぜひ参加していただきたいのが未来型ビールイベントの「コナ・ブリュワーズ・フェスティバル」です。
ハワイのみならず全米のクラフトビールが数多く集まるビールの祭典で、ハワイの環境保護や若者への支援活動のひとつとして行われます。
この記事ではハワイ島で行われるコナ・ブリュワーズ・フェスティバルの詳細と、ハワイで有名なブリュワリー、そこで作られているクラフトビールについて解説します。
目次
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルは未来型ビールイベント
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルは、ハワイ島のカイルア・コナにあるコートヤード・バイ・マリオット・キング・カメハメハズ・コナ・ビーチ・ホテルで毎年開催されるイベントです。
ビールの祭典として1996年から30年近く続いており、ビールや食事、フラ、ライブ、ファッションショーなどが、春の夕方に3時間たっぷり楽しめます。
主催しているのはケ・カイ・アラ財団です。この団体は「環境保護、ハワイの若者への教育、文化保護に貢献する非営利団体のための資金と意識を高めること」を使命としており、地元産のクラフトビールや食べ物をお祝いに取り入れることで、地元の事業者の活動を支援しています。
環境保護活動も叶う「ゼロ・ウエイスト」を体現
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルは、3年連続Hawaii Green Event Certificationに認定されています。
イベントで出るごみはすべて、土に還るコンポストとして堆肥化する素材でできているため、ごみの90%がすべて堆肥となって地球に還元されます。
その堆肥はハワイ島の公立学校へ送られ、子どもたちが野菜を作る際や学校の花壇などに使われるそうです。
会場には数か所にゴミ箱が設置され、スタッフ二人が分別を間違えないようにサポートしてくれます。
イベント会場のレストランはハワイキュイジーヌの人気店
ハワイ島の高級ホテル&レストランや、オープン以来瞬く間に人気となったレストランなどが食事提供者としてラインナップされており、ビールに合わせて自慢の料理を出しています。
ハワイキュイジーヌとは、ハワイ産の食材を使って作り上げる現代のハワイ料理のことです。
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルと同時にマラソン大会「RUN FOR HOPS」も開催
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルと同時に、マラソン大会も開催されます。
コースは5㎞と10㎞の2つがあり、入場料は40ドルで、参加費用の中には記念Tシャツ、軽食、ビールの試飲が含まれます。
そして、レースの収益はアメリカシェフ協会青少年奨学金や探査財団など13の団体へ贈られます。
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルのチケットの種類や条件
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルのチケットは公式サイトで購入可能です。
公式サイト:https://konabrewersfestival.com/kona-brewers-festival-tickets/
- 条件:21歳以上であること(写真入りの身分証明書が必要)
- 2024年3月9日14:45からオープニング、15時に開幕、19時に閉会
- 料金
- 【一般】50ドル ビール券8枚、記念グラス1個
- 【VIPパス】150ドル ビール券10枚(限定ビールと食事1回を含む)、記念グラス1個、ラウンジ利用可、優先入場、記念グッズ(Tシャツか帽子)など。
ハワイで飲酒が可能になる年齢は21歳からですので、参加条件は21歳以上の成人のみとなります。
子どもは入場不可であるため、家族での参加はできません。
ハワイで有名なブリュワリーとクラフトビール5選
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルにもよく登場する、ハワイで有名なブリュワリーと、それぞれのお店で出されているクラフトビールを5つ紹介します。
- コナ・ブリューイング・カンパニー
- ヒロ・ブリューイング・カンパニー
- マウイ・ブリューイング・カンパニー
- ワイキキ・ブリューイング・カンパニー
- ホノルル・ビア・ワークス
コナ・ブリューイング・カンパニー
1994年にハワイ島のコナ地区で誕生したブリュワリーが、コナ・ブリューイング・カンパニーです。
販売するビールはどれも有名で、ハワイのビールが好きな方であれば誰でも一度はゲッコー(幸運を呼ぶ守り神:ヤモリ)のロゴを目にしたことがあるのではないかと言われるほど。
ハワイの地ビールとして確かな地位を確立しています。特に人気があるビールは「ビッグウェーブ」と「ロングボード」です。
ビッグウェーブは美しい金色をしたエールビールで、かんきつ類のような香りと酸味があり、苦味が少ないため飲みやすいでしょう。
ロングボードはラガーなので、日本のビールと基本が同じです。最初の一杯に選ばれることが多いビールで最も人気があります。
ヒロ・ブリューイング
ハワイ島のヒロ地区で2018年からスタートした比較的新しいブリュワリーです。
ビールはハワイ島の水を使って作られる、職人さんこだわりの作品。くじらや火山など、ハワイの自然をデザインしたイラストが貼られた缶を、見たことがある方も多いでしょう。
おすすめはボルケーノ・レッドエールです。金色ではなく赤いエールビールで、コーヒーの味が楽しめます。香りが強すぎないため、さまざまな料理と合わせやすいと評判です。
マウイ・ブリューイング・カンパニー
2005年にマウイ島で創業したマウイ・ブリューイング・カンパニーは、現在ハワイ最大のビール醸造メーカーです。
オアフ島には直営のレストランが2つありますよ。
特に有名なビールは「ビキニブロンド」。ラガービールで口当たりがすっきりと軽く、常夏のハワイにぴったりなビールです。
ワイキキ・ブリューイング・カンパニー
オアフ島のワイキキに2015年にオープンしたブリュワリーです。
現在はマウイ島を含めて4店舗を展開しており、全米のビアチャンピオンになったこともある実力派のビールを作っています。
IPA(インディア・ペール・エール)が有名で「スキニー・ジーンズ」というビールはガツンとくる苦味が癖になると人気です。
ホノルル・ビア・ワークス
画像引用元:ABOUT – 2022 – Honolulu Beerworks
2014年にカカアコに醸造所とパブをオープンし、短期間で大人気となったのがホノルル・ビア・ワークスです。
奥さんからのプレゼントに自宅でできるビール醸造キットをもらったことでビール作りが天職だと目覚めた元料理人の社長が、ブリュワリーを誕生させました。
ホノルル・ビア・ワークスでは22種類のビールがありますが、中でも人気があるビールは「ホップアイランドIPA」です。
シトラスのような香りがあり、IPAにもかかわらず甘さも感じます。じっくりと味わって飲むビールとして有名です。
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルでハワイの環境を守りながらビールや食事を楽しもう!
コナ・ブリュワーズ・フェスティバルはハワイ島で毎年春に行われるビールの祭典です。
ハワイの環境保護やハワイの若者への教育を目的に掲げる財団が主催しており、イベントで使うものはほぼすべてが自然に還る素材で作られていたり、廃棄物で作られた服のファッションショーがあったりなど、徹底して環境保護に取り組んでいます。
登場するビールや食事はいずれもハワイで大人気のお店のもの。楽しみにしているファンも多く、毎年チケットは早めに売り切れるそうです。もし参加を考えている方がいらっしゃれば、早めにチケットを確保してくださいね。
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