観葉植物は室内をカジュアルで穏やかな雰囲気を演出する重要アイテムとして、多くの方々に愛されています。
また観葉植物の種類によって、室内の雰囲気を様々なテイストに変えることができ、特にハワイを代表する観葉植物は好んで選ばれている傾向があります。
ハワイが好きな日本人が多いということもありますが、「室内を南国のアジアンのような穏やかな雰囲気したい」という方もハワイやトロピカルで代表的な観葉植物を配置し、南国感を取り入れています。
ハワイなどの南国系の植物は、葉が大きくて発色の美しい緑や特徴的な形をした葉、色鮮やかな花を咲かす植物が多く、それらを見ているだけで、ハワイや南国を彷彿とさせます。
この記事ではハワイを代表する観葉植物の紹介、花や実をつける観葉植物を9選で解説しますので、ぜひお気に入りをみつけてください。
▼ハワイアンインテリアについては以下の記事で解説しています。
ハワイの代表的な観葉植物の育て方
ハワイには特徴のある大きな葉や色鮮やかな花など、日本では見かけない植物が多くあります。
しかし、四季のある日本でも育てやすい観葉植物もあるため、お部屋のアクセントとして育ててみてはいかがでしょうか。
観葉植物の特有である緑を部屋に入れるだけで、穏やかな雰囲気が漂う素敵なお部屋になりやすくなります。
人気があり、日本でも比較的育てやすいとされるハワイを代表する観葉植物を6つ解説します。
- モンステラ
- ティーリーフ
- アンスリウム
- パキラ
- クロトン
- テーブルヤシ
モンステラ
モンステラはサトイモ科モンステラ族の植物で、大きな葉には切れ込みがあるとても特徴的な観葉植物です。
ハワイアンキルトやハワイアンジュエリーなどの代表的なハワイアンモチーフでもあり、一目みただけで「ハワイっぽさ」を醸し出せる植物です。
自然の中では大きな木に絡みついている姿が見られますが、鉢植えでも比較的簡単に育てられるため、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめです。
モンステラの育て方
モンステラは高温多湿の環境を好み、耐陰性も高い観葉植物です。
そのため部屋の中でもさほど育成は難しくありませんが、できるだけ日光が当たりやすい窓辺への配置が推奨されます。
モンステラ育成の注意点
育成の注意点では、エアコンなどの空調機器の風が直接当たらない場所に配置しましょう。
エアコンなどの風が直接当たってしまうと、乾燥が進んでしまい育成に悪影響を与えてしまいます。
お手入れは、葉の上のほこりは日射の妨げになりますので毎日優しく取り、1日に1回は葉水(はみず)をしてください。
葉水をすると床に水が滴りやすくなりますので、細かいミストシャワーのできる霧吹きを用意しましょう。
春や夏の暖かい時期には、葉水以外にもこまめに土へ水やりをし、土壌が乾かないようにしましょう。
秋や冬の寒い時期は3日に1回程度のペースで土へ水やりをしましょう。
ティーリーフ
ティーリーフはハワイで神聖な植物として古くからハワイアンの衣食住に関わってきました。
ティーリーフはリュウゼツラン科センネンボク族の植物で、フラダンスのティーリーフスカートやレイ、葉には殺菌効果があるとされ薬用としてや、食べ物を盛るお皿や食物を包むなどで利用されてきました。
ティーリーフの育て方
室内でも育てられますが、日光が十分に当たる場所に鉢を置いてください。
ティーリーフ育成の注意点
ティーリーフは急な環境変化に弱いため、配置場所を決めたらできるだけ移動しないようにしましょう。
昼夜の寒暖差が小さく日射時間も確保でき、乾燥しにくい環境に配置しましょう。
ティーリーフも普段は葉水を与えるようにしますが、土壌が乾燥してきたら水を与えるようにしましょう。
土壌が乾燥しすぎると枯れる原因となるため、こまめに乾燥の度合いをチェックすることをおすすめします。
ティーリーフはデリケートな部分はありますが、こちらも比較的育てやすい観葉植物です。
アンスリウム
アンスリウムはサトイモ科アンスリウム属の植物で、同じモンステラ科と同様に、大きく色鮮やかな緑の葉が特徴的で、発色に良い赤い葉も特徴です。
ハワイは世界有数のアンスリウムの原産地であり、ハワイの代表的な観葉植物です。
アンスリウムは赤い花を咲かすと思われがちですが、これは花のように見えて、実は赤く染まった葉なのです。
この赤い葉は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる、花序の基部にあたる箇所で特殊化した葉です。
ですがアンスリウムも花を咲かせますが、実は赤くなった葉に黄色い棒状のものがありますがこれがアンスリウムの花です。
この箇所でアンスリウムの健康状態を確認できますので、発色の良さなどで判断ができます。
アンスリウムの育て方
アンスリウムは室内で半日ほど日に当たるような場所に配置して育てましょう。
基本は毎日葉水をおこないますが、土壌が乾燥いていたら湿る程度に水やりをしましょう。
アンスリウム育成の注意点
アンスリウムは日差しが強い場所や長時間の日射により葉焼けがしやすくなりますので、半日は日なた、半日は日陰になるような場所へ配置しましょう。
しかし、常に日陰になっている場所へ配置すると花が咲きにくくなりますので、花を咲かせたい方は配置場所に注意しましょう。
アンスリウムも乾燥に弱い観葉植物なので毎日葉水が必要ですが、土壌が乾燥してきたら土にも水をあげましょう。
パキラ
パキラはアオイ科パキラ属の常緑樹です。
日本でも見かけることの多い観葉植物で、100円ショップなどでも簡単に手に入ります。
そのため、日本国内でも一般的な観葉植物として根付いており、おしゃれな飲食店やカフェなどでよく見かけることがあるでしょう。
パキラは乾燥や高い温度にも強く、害虫もつきにくい特徴がありますので室内の育成がしやすい観葉植物です。
「発財樹」という別名もあり、パキラは金運を引き寄せる縁起のいい観葉植物と言われています。
パキラの育て方
パキラは耐陰性があり、乾燥にも強い植物ですが水やりの量を注意するようにしましょう。
春や夏の時期では、鉢皿に水が流れ出るまで十分に土壌を湿らせる程度の水を与えますが、秋や冬などの寒い時期は休眠期になりますので土壌が乾いたら水を上げるようにしましょう。
パキラ育成の注意点
パキラは室内のどこにおいても問題なく育てられますが、できれば窓際など日光が当たる場所に鉢を置いてください。
あまり日当たりの良くない場所に配置してしまうと徒長(とちょう)してしまいます。
徒長することは観葉植物の健康状態もあまり良くないので、できるだけ日光の当たる場所へ配置しましょう。
パキラは害虫がつきにくい特徴がありますが、屋外での育成は虫がつきやすいため基本的には室内で育てましょう。
秋や冬の時期での水やりは注意が必要です。気温が低くなるとパキラは休眠期に入りますので、成長が緩やかになります。
そのため水やりの量を少なくしないと、消化しきれなかった水が腐り、寝腐りを起こす可能性を高めます。
また、寒い時期の水道水をそのまま与えないようにしましょう。
冷たい水はパキラにとってダメージを与える原因になり、枯れてしまう可能性もありますので水温はできるだけ室温と同じ程度にしてから与えましょう。
クロトン
クロトンはトウダイグサ科クロトンノ木属の常緑性の植物です。
カラフルな葉の色と独特な形の葉が特徴で、南国らしさを演出する観葉植物です。
クロトンは小さな鉢でも大型の鉢などでも大小で楽しめるため、人気があります。
クロトンの育て方
クロトンは耐陰性が弱いため室内で育成する場合は、できるだけ日当たりのよい場所に配置するようにしましょう。
クロトンの特徴である緑と赤の葉色は日射率と大きく関係があり、日射率が低いと葉に赤色が出にくくなります。
クロトン育成の注意点
日射率が低いとクロトンの最大の特徴である鮮やかな緑や赤いカラーが出ないと前述しましたが、日射率が高すぎても葉焼けの原因となりますので注意が必要です。
また、寒暖差に弱いため昼夜の寒暖差が大きい部屋での育成はできるだけ避けるようにしましょう。
比較的寒暖差が小さいリビングなどに配置することがおすすめです。
水やりは春と秋の時期は土壌の表面が乾いてきたら水を与えます。夏季は土が乾かないようにこまめに水をやってください。
春や夏はクロトンの葉にダニがわきやすくなるため、1日に1回葉水を与えるようにし、葉の上にホコリが溜まらないように定期的に拭いてあげましょう。
冬季は休眠期になりますので土壌が乾いているのを確認してから少量の水を与えます。
水をあげすぎてしまうと寝腐りの原因となりますので、注意しましょう。
テーブルヤシ
テーブルヤシはヤシ科カマエドレア属の植物で、さほど大きくならないため、室内の観葉植物として最適でハワイの雰囲気を出すにはうってつけの植物でしょう。
ヤシは種類が豊富で50cm以上にもなる大きなものから、10cm程度のミニサイズのものまでさまざまですが、おすすめなのはテーブルヤシと呼ばれる小さなヤシです。
テーブルヤシは寒さに強く、耐陰性もありますので比較的育てやすい観葉植物ですが、日光の光は半日以上は当たる場所で育てるようにしましょう。
テーブルヤシの育て方
室内で育成する場合は、日の光が優しく入る明るい場所が推奨されており、日なたと日陰のバランスが半々程度場所に配置しましょう。
できるだけ年間を通して窓から柔らかく日光が入る場所で飼育すると元気に育ちやすくなります。
テーブルヤシ育成の注意点
テーブルヤシを育成する際は水捌けの良い土壌にしましょう。
テーブルヤシは緩やかに成長しますので、水捌けの悪い土壌に場合、寝腐りを起こす可能性があります。
しかし、テーブルヤシは多湿な環境を好むため、土が乾燥したら水を与えるようにすることで健康で元気に育ちます。
冬季は特に成長が緩やかになりますので、土は乾燥気味に管理しましょう。
乾燥具合にもよりますが3日に1回程度で水を与えるようにしましょう。
またエアコンの風は過乾燥の原因になりますので、風が直接当たらない場所に配置しましょう。
どうしても風が当たってしまう場合は葉が乾かないように葉水をこまめに与えましょう。
花や実が可愛い観葉植物の育て方とコツ
ハワイの雰囲気を持ちながら、花や実が可愛い植物3つとそれぞれの育て方を解説します。
- プルメリア
- ハイビスカス
- コーヒーノキ
プルメリア
プルメリアはキョウチクトウ科プルメリア属の植物で、ハワイではハイビスカスと並んでとてもメジャーなお花です。
香りがよく、白と黄色のグラデーションが可愛らしい花を咲かせ、ハワイアンレイにもよく使われています。
プルメリアの育て方
年間を通じて、太陽光がしっかり入る場所に鉢を置きましょう。
日差しをたっぷり浴びることできれいな花を咲かせることができます。
プルメリアは乾燥に強いため、水やりは土壌が乾いてから水を与えましょう。
冬場では成長が緩やかになりますので、1週間に1回程度の水やりでも問題ありません。
なお、プルメリアなどのキョウチクトウ科の植物は樹液に毒を含みますので、枝を剪定する際は手袋を忘れないようにしてください。
ハイビスカス
日本ではハイビスカスといえば沖縄というイメージが強いですが、ハワイでもとても人気な花で、花飾りやハワイアンレイでもよく用いられます。
ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の植物で、女性のドレスのような花びらに鮮やかな赤色が美しい花を咲かせます。
鉢植えで咲くハイビスカスの多くは矮化剤がまかれているため、高さは30㎝程度までしか成長しませんが、矮化剤がなく地植えされているハイビスカスは3m程度まで成長します。
ハイビスカスの育て方
室内で育てる場合は日光がよく当たる場所に配置しましょう。
春から秋にかけての時期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
特に開花している時期は水切れに注意で、しっかりと水分を与えるようにしましょう。
冬季は成長が緩やかになりますので土は乾燥気味に管理し、週に1回程度の水やりにしましょう。
コーヒーノキ
コーヒーノキはアカネ科コーヒーノキ属の植物です。コーヒーチェリーと呼ばれる赤く小さな実からはコーヒー豆が収穫できます。
緑色が美しい葉が形よくまとまるため、見た目も可愛らしい観葉植物です。
コーヒーノキの育て方
コーヒーノキは耐暑性も耐陰性もありますが、基本的には日当たりの良い場所に置いてください。
夏場の直射日光は強過ぎるのため、できるだけ避けるようにし、レースのカーテン越しに日を当てるようにしましょう。
土の表面が乾いたら、週に2、3回の頻度で鉢皿に水が溜まるまでたっぷり水を与えてください。
冬は休眠期に入りますので、土壌は乾燥気味に管理しましょう。
土が乾燥したらで構いませんので週に1回程度、普段より少なめの水を与えます。
観葉植物でハワイ感を演出しよう!
南国のハワイでは、色鮮やかで特徴的な葉を持つ植物がたくさん育ちます。
大好きなハワイや南国の雰囲気を日常的に感じたい方は、ハワイや南国で代表的な観葉植物を部屋の中に置いてみてはいかがでしょうか。
この記事では、日本においても成長しやすく、鉢植えで育てられるものを中心に紹介しました。
ぜひお気に入りの植物を部屋に迎え、南国の雰囲気を味わってください。
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