- ハワイの祝日や記念日について
- 本土アメリカとハワイの祝日の違い
- ハワイの祝日の由来と意味
ハワイへの旅行前には、ハワイの祝日や記念日について調べておきましょう。
祝日には公的機関だけでなく、観光地やショッピングモールなどが休みになることも多々あるため、スケジュールを組む際に注意が必要です。
また、その国の祝日や記念日を知ることは、国の歴史や文化を学ぶチャンスでもあります。
ぜひこの記事で、ハワイの祝日や記念日について確認してくださいね。
目次
なかなか複雑!ハワイの祝日は休みとは限らない
アメリカの祝日には連邦政府で定められた全州共通のもの、そして各州で独自に定められた祝日があります。
ハワイも州のひとつであるため、アメリカの連邦政府が決めたものとハワイ固有の祝日があります。
さらに少し混乱してしまう原因となるのが、アメリカ本土では祝日であるにもかかわらず、ハワイでは祝日ではない日もあるということです。
また、日本のように祝日は公的機関や銀行、郵便局、学校などはお休みになりますが、ハワイでは祝日によって公的機関などが休みになるか、ならないかが変わります。
レストランやショップ、観光地の休みも一概には言えないため、旅行中にハワイの祝日と重なる場合は最新情報を調べることがおすすめです。
ただし、クリスマスにはほぼすべての機関やサービスが休業すると考えておきましょう。
ハワイの祝日には旅行者が多い可能性を考えておく
ハワイの祭日や祝日には独自の文化イベントが行われることがあり、普段よりも旅行者が多い場合があります。
レストランやショップなどは休みになる可能性もあるため、祝日と重なる際には「早めに行動する」「予約する」「移動ダイヤをチェックする」といったことを心掛けましょう。
振替休日はアメリカ本土と同様に決まっている
ハワイでは、祝日が土曜日に重なる場合には前日の金曜日が、そして日曜日に重なる場合は翌日の月曜日が振替休日となります。
ハワイの祝日一覧
以下は、ハワイの主な祝日の一覧です。
訪問する際には「訪問する西暦」と「月日」「ハワイの祝日」をインターネットで検索すると、より確かな情報が手に入りますのでやってみてくださいね。
- 1月1日:元日
- 1月第3月曜日:キング牧師誕生日
- 2月第3月曜日:大統領の日
- 3月26日:クヒオ王子の日
- 3月(毎年日付は異なる):聖金曜日
- 5月最終月曜日:メモリアル・デー(戦没者追悼記念日)
- 6月11日:カメハメハ・デー
- 6月19日:ジューンティーンス(米奴隷解放記念日)
- 7月4日:独立記念日
- 8月第3金曜日:州制記念日
- 9月第1月曜日:労働祭
- 10月第2月曜日:コロンブス・デー
- 11月(西暦偶数年の11月最初の月曜日の翌日):選挙日
- 11月11日:退役軍人の日
- 11月第4木曜日:感謝祭
- 12月25日:クリスマス
なお、10月にあるコロンブス・デーはコロンブスがアメリカ大陸を発見したという記念日です。
ハワイ州はアメリカに属しますが大陸ではないため、ハワイ州の記念日ではありません。
しかし、銀行や郵便局は休みになるため、念のために記載しています。
ハワイ独自の祝日
以下は、ハワイ独自の祝日です。
ハワイはアメリカの州となるまで、ハワイ王国として長い歴史がありました。
そのため、アメリカ本土にはない祝日や記念日が制定されています。
- クヒオ王子の日
- 聖金曜日
- カメハメハ・デー
- 州制記念日
- 選挙日
以上の内、ハワイの歴史文化に関係する祝日は「聖金曜日」と「選挙日」以外の3つです。
順番に紹介しましょう。
クヒオ王子の日
クヒオ・デーと呼ばれる祝日は、毎年3月26日です。
クヒオはハワイ王国最後の王子だった人で、彼のハワイへの貢献をたたえて1949年に制定されました。
クヒオ王子はカウアイ島で生まれ、ハワイ王国第7の王・カラカウアの后であるカピオラニと血縁関係にあります。
1893年にハワイ王国が終焉を迎えたとき、彼は21歳でした。
ハワイが共和国からアメリカ合衆国の準州になると、1902年から合衆国下院議員に選出され、ワシントンでハワイのために尽力しました。
彼はハワイの州昇格に尽力し、ハワイの住民に土地の保障をもたらす「ハワイアン・ホームステッド法」を制定。
ハワイの先住民の権利と福祉を保護するための、重要な役割を果たしています。1922年に亡くなりました。
ハワイでは毎年、クヒオ・デーにはクヒオ王子を称えるパレードが行われるほかに、ハワイアンミュージックやフラダンスなどを催して盛大にお祝いします。
参考サイト:知らないハワイがそこにある。ある「住宅区画」から見えるリゾート地の真実|関東学院大学
▼以下の記事で古代ハワイのカプ制度について解説しています。
カメハメハ・デー
カメハメハ・デーは毎年6月11日の祝日です。
カメハメハ大王はハワイ8島を統一し、ハワイ王国を成立させた大王です。ハワイ国時代に、ハワイは文化や宗教、外交、貿易などで大きな発展を遂げました。
カメハメハ・デーができたのはかなり前のことで、1871年にカメハメハ5世が祖父であるカメハメハ大王を称えて制定したものです。
ちなみに6月11日はカメハメハ王の誕生日や命日ではないため、なぜこの日になったのかは定かではありません。
カメハメハ・デーにはかなり長い道のりのパレードが楽しめますが、有名なセレモニーはカメハメハ像に巨大な花のレイをかけることです。
旅行中にカメハメハ・デーが重なったら、さまざまな衣装の人や装飾された馬などが歩くパレードを、ゆっくり楽しんでくださいね。
▼以下の記事でイオラニ宮殿について解説しています。
州制記念日
州制記念日(ステイトフッド・デー)は毎年8月の第3金曜日です。
1959年の8月21日にハワイがアメリカ合衆国の50番目の州に昇格しました。以前はアドミッション・デーと呼ばれていたそうです。
多くの人にとって、この日はハワイの進歩と成長の象徴とされており、新しい時代の始まりをお祝いする日になっています。
しかしながら、ハワイの先住民にとってはハワイの独立が終わってしまった日。
そのため、公式の祝賀行事や文化イベントは特にありません。
むしろ、ハワイの独立支持派による抗議デモが発生する可能性があるため、訪問する際には、ハワイの歴史と文化を振り返る機会ととらえるようにしましょう。
ハワイの重要な記念日
かつてはハワイの祝日でしたが、現在は記念日として祝われている日は以下の2つがあります。
- レイ・デー / 5月1日
- フラッグ・デー / 7月31日
レイ・デー / 5月1日
レイ・デーは5月の1日の記念日で、ハワイ文化の象徴でもある「レイ」と共にハワイ文化や伝統を祝う日です。
ホノルルのカピオラニ公園では、レイ・クイーンやレイ・プリンセスの任命式、レイのコンテスト、フラのステージなどが催され、多くのイベントが楽しめます。
フラッグ・デー / 7月31日
7月31日は、ハワイアンの血を引く知事ジョン・デイビッド・ワイヘエ3世が1990年に制定した記念日です。
1843年にイギリスのポーレット卿がハワイを占領し、ハワイ国旗をユニオンジャックと変えてしまうという出来事が発生しました。
しかし、のちにイギリス女王の意思ではないことが発覚、統治権がハワイへ戻り、ハワイ国旗が再び揚げられます。
現在はフラッグ・デーとして知られていますが、ハワイ王国時代には「ハワイ王国独立記念日」という祝日でした。
ハワイの祝日・記念日で歴史や文化も学ぼう!
ハワイには、アメリカ合衆国本土とハワイ独自の祝日や記念日があります。
それぞれの祝日によって公的機関や銀行、学校、観光地などが休みかどうかは異なるため、ハワイ渡航を計画している場合には、念のために祝日を確かめてみましょう。
特別なイベントが開催されることもあり、その場合は観光客の数が増えると予想されるため、ぜひ一度チェックしてみてください。
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