- ハワイの伝統的な模様の由来について
- モチーフに込められた意味について
- ハワイの伝統模様になっている生き物や植物について
ハワイに昔から受け継がれている伝統の模様は、日用品やハワイアンジュエリーに至るまで、さまざまなところで使われています。
模様だけでなく文字を入れることもあるのですが、それぞれに意味や由来があり、贈り物にしたりお守りにしたりと人気です。
この記事では、ハワイの伝統的な模様についてよく見られるもの、珍しいものなどを意味も含めて解説します。
大切な相手に贈り物をする際の参考にしてくださいね。
目次
ハワイの伝統模様が刻まれるハワイアンジュエリーとは?
ハワイアンジュエリーとは、ハワイの伝統的な模様が彫り込まれた装飾品のことです。
正しくは「ハワイアン・へアルーム・ジュエリー」と呼ばれ、家宝のように親から子へ代々受け継がれていく装飾品を意味しています。
受け継がれるのはジュエリーだけでなくデザインもで、ハワイアンの、自然のすべてに対する感謝の気持ちが込められています。
家族や友達、恋人へのプレゼントや自分へのプレゼントとして使ったり、身に着ける人の想いを表現するお守りとして使ったりもします。
ルーツはイギリス王室に由来している?
ハワイアンジュエリーの由来は諸説ありますが、語り継がれているもののひとつは、イギリス王室に由来するものです。
1861年に夫のアルバートを失ったヴィクトリア女王が、喪に服すために桎梏の琥珀で作ったモーニング・ジュエリーを身に着けていました。
イギリスと親交の深かった当時のハワイ王国女王・リリウオカラニは、夫を失って悲しみに暮れる女王の気持ちに寄り添うため、ゴールドのブレスレットに黒色で「ホオマナオ・マウ(永遠の思い出)」と刻みました。
そしてそのブレスレットをモーニング・ジュエリーにしたそうで、これが始まりとされています。
ハワイの伝統模様【海のモチーフ】
ハワイでは大自然をデザインし、身に着けることで信仰や敬愛の印としてきました。
ここで、代表的なモチーフのそれぞれの意味を紹介します。
ウミガメ
ウミガメはハワイ語で「Honu(ホヌ)」と言います。
昔より神聖な生き物や神の化身とされ、幸運を運んできてくれると親しまれてきました。
海の守り神とも言われているため、海での災いから身を守るとも言われています。
サーファーやダイバーたちがよく身に着けるモチーフですね。
クジラの尾
クジラには滅多に出会えないこと、さらにクジラが尾を海面に出すときは大きく体勢を変えるときのみであることから特に珍しいため、クジラの尾は「幸運」の象徴とされています。
ヒトデ
意味は「夢が叶う」、「ひとつ願いを込めると叶う」です。
また、ヒトデは切られても再生する生命力を持つことから、魔除けとしても使われています。
釣り針
釣り針(フィッシュフック)は島国であるハワイの民にとって、とても身近なもの。
釣り針のデザインは、「幸せを釣り上げる」という意味を持ちます。
また、釣り針には返しがあるため、一度刺さると外れません。
そのことから、幸運やチャンスを逃さないという意味もありますよ。
波
波はハワイ語で「Nalu(ナル)」、英語で「スクロール」です。
海はハワイアンにとってとても神聖な場所。
ハワイでは波が海から幸せを運んでくるといわれています。
寄せては返す波は、「永遠に続く幸せ」や「波にのって成功する」といった意味を持ちます。
ハワイアンジュエリーの中では上位を争う人気のモチーフです。
ハワイの伝統模様【植物のモチーフ】
植物のモチーフの、それぞれの意味を紹介します。
ヤシの木
ハワイでよく見られるヤシの木は、家族を守ってくれる植物とされています。
そのため、モチーフの意味は「一家を守る」「守護」「平和」です。
モンステラ
見た瞬間にハワイ感をだせるモンステラのモチーフは、「水が湧くように幸せが湧き出てくる」という意味があります。
モンステラの花言葉は「壮大な計画」「深い関係」です。
マイレ
ハワイの結婚式でよく使われる植物で、「二人を永遠につなぐ強い絆」や「神聖な結びつき」という意味があります。
大切な人との結びつきを強くするため、カップルで持ちあうにもぴったりなモチーフです。
人気のハワイアンジュエリーには、マイレが描かれたペアリングがあります。
パイナップル
パイナップルはブラジルなどの南米からハワイに持ち込まれました。
パイナップルのモチーフの意味は「繁栄や願いの成就」や「恵み」です。
これはパイナップルが痩せた土地でも育ち、多くの実をつけることによるもの。
ハワイアンのアロハの心を象徴するシンボルとして、キルトなど多くのものに用いられています。
ティーリーフ(ティリーフ)
ティーリーフは古代のハワイより衣食住のさまざまな場面で使われてきた、神聖な植物です。
家や服に使ったり、食物を包む皮としても使っていました。
神に捧げられる植物として、「魔除け」や「お守り」といった意味があります。
ハワイの伝統模様【花のモチーフ】
美しく華やかな花のモチーフはいつでも大変な人気があります。
ハワイには有名な花や神聖な花など数多くありますが、その中でも代表的な2つの花のモチーフが持つ意味を紹介します。
プルメリア
ハワイの人々が大切にしている花「プルメリア」は、優しい香りと可愛らしい花びらが特徴です。
花言葉は「気品」「恵まれた人」そして「魅力」などがあります。
ハイビスカス
ハイビスカスはハワイ州の州花でもあり、ハワイ語で「Aloalo(アロアロ)」と言います。
色鮮やかなハイビスカスには「繊細な美」や「上品な美しさ」といった意味があり、新しい恋を始めたい方におすすめです。
▼ハワイの観葉植物については以下の記事で詳しく解説しています。
ハワイの伝統模様【その他のモチーフ】
海・植物・花以外でよく使われているものや自然にかかわるモチーフと、それぞれの意味を紹介します。
樽
ハワイにおける樽はコナコーヒーを詰める容器としてなど、日常的に使われています。
樽は物を持ち運び、中のものを熟成させるもの。
そのため、樽の中に夢や希望をいれて持ち運ぶという意味を持ち「幸せが訪れる」「成功へ導く」という意味で使われます。
▼コナコーヒーに隠れた名豆「カウコーヒー」について以下で詳しく解説しています。
太陽
すべての生き物にエネルギーを与える太陽は、自ら発光しているもの。
そのため、不幸や災害を跳ね飛ばす力があるとされています。
魔除けや発展、成長などを表します。
月
夜の闇を優しく照らす月は、「安らぎ」や「優しさ」のモチーフです。
月は女性に深く関係すると伝えられているため、女性の味方になってくれるものとして身に着ける方がたくさんいます
羽
空を飛ぶ鳥の羽は、「飛躍」や「運気上昇」の意味があります。
このモチーフを持つ人の能力や長所を高められると信じられており、何かにチャレンジしようとしている人によく贈られます。
贈り物の装飾に! ハワイの伝統模様の意味を知ろう!
大切な人に何かを贈るとき、祈りを込めた言葉や素敵な意味を持つモチーフを一緒に贈ってはいかがでしょうか。
ジュエリーに伝統的な模様や言葉を入れるハワイアンジュエリーは、日常的に使うにも、大切な贈り物にするにも最適です。
デザインに惹かれて購入するのはもちろん素敵ですが、ひとつひとつに込められた意味を知ると、より贈り物の魅力が増しますよね。
ぜひ贈る相手や自分にぴったりのモチーフを見つけてください。
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