ハワイで有名な料理といえば、ロコモコやエッグベネディクト、マラサダ、パンケーキにアサイーボウルなどのスイーツがとても有名です。
しかし、ハワイは日本と同じく島国であるため、シーフード料理も有名で地元民や観光客の方々に盛んに食べられています。
この記事ではハワイの代表的なシーフード料理、日本でも有名なハワイのシーフード料理にはどのようなものがあるのかについて解説します。
また、日本からの旅行者が多いオアフ島やハワイ島にある有名なシーフードレストランも紹介しますので、これから訪問予定があるという方はぜひ参考にしてください。
目次
ハワイで有名なシーフード料理とは
ハワイには、古代にポリネシアから渡ってきたポリネシア人の伝統料理と、その後多くの他国からの移民によって伝わったご当地の伝統料理が加わったローカル料理があり、それらをまとめてハワイ料理と呼ばれています。
ハワイのシーフード料理では、以下の3つが代表的なシーフードとなります。
- ポケ(ポキ)
- ガーリックシュリンプ
- マヒマヒ
ポケ(ポキ)
ポケ(ポキ)は、魚を小さく切ってわさびや醤油など、さまざまな調味料で味付けしたものです。
ご飯の上にのっけた「ポケボウル」は日本でいう鉄火丼と似たものであり、日本人には馴染み深くとても、食べやすいシーフード料理でしょう。
ポケは元々、中国や日本、韓国などのアジアからの移民によって伝わった文化であるとされており、醤油はまさに日本からの移民が持ち込んだものとされています。
ポキ丼の作り方
刺身用のマグロの赤身とアボカドを用意します。
- 1. マグロの赤身、アボカドをサイコロ状で一口サイズにカットします
- 2. カットしたマグロとアボカドを1:1で混ぜ合わせた醤油とみりんに30分もしくは、1時間ほど漬け込みます。
- 3.ご飯を盛ったら、その上に漬け込んだマグロとアボカドをのせ、漬け汁を大さじ1杯をかけ、最後に白胡麻を少量振る
- 4. 最後にお好みでニンニク、わさびを醤油で溶かしてご飯にかけて完成(醤油だけでもOK)
※お子様と一緒に食べる際は「みりん」は加熱してアルコールを飛ばして、粗熱を取ってから漬け込みましょう。
ガーリックシュリンプ
ガーリックシュリンプは大きめのエビにニンニクをたっぷりと絡ませ、レモンバターなどと一緒に焼いた料理です。
ニンニクがバターと溶け合って味が濃く、お米にもよく合い、ご飯が何杯でも食べられると日本でも人気の高いシーフード料理です。
エビは殻ごと焼いて、殻ごと食べるのがハワイ本来の食べ方ですが、殻が苦手な方は剥いて食べてもOKです。
ハワイ流は手掴みで殻ごと食べるようですので、ハワイに訪れた際には本場流に豪快に食べてみてはいかがでしょうか。
ガーリックシュリンプの作り方
エビは「バナメイエビ」を使用します。殻ごと食べたい方は殻がついたまま調理します。
- 1. エビの臭みを消すため、塩(小さじ1程度)と片栗粉(エビ全体に掛かる程度)をエビの入ったボウルに入れ、揉み込むように絡める
- 2. よく揉み込んだら、エビを流水で片栗粉が残らないようによく洗う。
- 3. 洗ったエビの背中側の殻を半分ほど切り込み、身の背ワタを取り除く
- 4. ガーリックソースを作る。
- 4-1. ニンニクチューブ(小さじ1)と微塵切りにした玉ねぎ(半玉)、オリーブオイル(大さじ3)、レモン汁(大さじ2)ハーブソルト(小さじ半分)をポリ袋に入れよく混ぜる。
- 4-2. エビをポリ袋に入れ、優しく数回揉み込む。揉み込んだら冷蔵庫で1時間程度寝かせる。
- 5. 中火でフライパンを熱し、寝かせたエビを入れて炒めます。炒めながらバター(20g)を入れ、適量で塩と胡椒を振ります。
- 6. 切り込んだ殻が浮き上がってきたら裏返して、片面に焼き色がつくまでよく炒めます。
- 7. バターを溶かしきったら、お皿に盛り付けし、お好みでカットレモンを添えて完成です。
マヒマヒ
マヒマヒは日本語で『シイラ』と呼ばれている魚を意味します。
スズキ目シイラ科に分類される魚の一種で、ハワイなどの温暖な海域に多く生息している大型の赤身魚で、日本ではあまり知名度が高くなく、見かけることは多くない魚かもしれません。
その理由はシイラは、身が筋肉質で脂質が少ないため水揚げしても鮮度の維持が難しく、水揚げ場所から遠方の地域には出回りにくいことが考えられます。
ハワイでシイラは高級魚の部類に入り、夏から秋(7月から10月頃)にかけてが旬とされています。
匂いや味にクセがなくジューシーな口当たりの魚で、ハワイではシンプルにバターソテーやグリル、フライにして食べられています。
マヒマヒの作り方
マヒマヒは料理名ではなく、シイラを使った料理という意味です。
またシイラはフライ、ソテー、煮付けなど様々な調理方法で食すことができる万能魚で、獲れたてのシイラは刺身として食すこともできるようです。
その味わいは鰤やカンパチなどに近く、弾力のあるさっぱりとした白身魚特有の食感のようですが、刺身で食べる機会は日本では少なく希少です。
日本のスーパーでも夏から秋にかけて、販売されていることもありますが生食用ではないのでフライ、ソテー、煮付けなどで味わってみましょう。
日本でもよく食べられているハワイの料理
日本でハワイ料理と言えば、やはり人気なのはロコモコやエッグベネディクトなどのお料理や、ふわふわのパンケーキやマラサダなどのスイーツですよね。
シーフードは日本人もよく食べるために敢えて「ハワイ料理」と認識されるものが少ないかもしれませんが、ポキボウルやガーリックシュリンプはとても人気があります。
以下では日本でも人気なハワイの料理を解説していきます。
ロコモコ
ロコモコは日本でも有名で人気のあるハワイ料理です。
ワンプレートで出される料理で、ご飯の上に大きなハンバーグ、目玉焼きが乗っており、コクのあるデミグラスソースをかけらている料理です。
日本でも年齢問わず人気な料理であるハンバーグが乗っていますので、日本でも食べ慣れていることも人気の理由かもしれません。
エッグベネディクト
エッグベネディクトは、イングリッシュマフィンの上にベーコンとアスパラガス、湯煎した卵を乗せて塩胡椒で食べる朝食でよく出るハワイ料理です。
イングリッシュマフィンを使う料理のためハワイと言うよりも、西洋のイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
実はエッグベネディクトは歴としたハワイ料理で、他国からの移民が多いハワイだからこそ、各国の特色を持つ食材が多く見受けれられるのもハワイ料理の特徴であり、面白さでもありますね。
ピピカウラ
ピピカウラは牛肉の料理を意味しており、ハワイでは骨付きカルビは厚切りステーキ、フランクステーキが有名です。
ハワイでは牛肉を塩漬けし、その後少し乾燥させてから調理されるため、いい塩梅の塩味で身が程よく引き締まった食感が特徴です。
またピピカウラのピピは『牛肉』、カウラは『紐』を意味します。この語源は、ハワイのカウボーイが塩漬けにした牛肉を紐状にし天日干しして調理していたことが由来とされています。
サイミン
サイミンは日本の醤油ラーメンや沖縄そばに似た料理です。
スープは干しエビが基本ベースとなっており、干し椎茸や生姜、昆布などの出汁を塩や醤油で整えますので、エビの出汁がしっかり効いている醤油ラーメンの味といったところでしょうか。
サイミンの麺は小麦粉と卵と「かんすい」を混ぜ合わせますので、弾力のある歯応えのある少しちぢれた中太麺です。
青ネギやスパム、錦糸卵や卵焼きが乗っているのが定番で、とてもシンプルであっさりと美味しい淡麗系のラーメンが近いかもしれません。
マラサダ
マラサダは日本の揚げパンやドーナツと似たスイーツです。
マラサダはポルトガル語で「おおざっぱ」という意味があり、ポルトガルでは家庭でよく作られる料理の一つで、とてもシンプルですが深い味わいがあります。
作り方は、ドーナツと似ており強力粉とイースト、水を混ぜて生地を作り、醗酵させた生地を油で揚げて砂糖やシナモンで味付けします。
ハワイでは定番のおやつとなっており、マラサダを専門とする店舗もハワイに多く、日本でも専門店がいくつもあります。
アサイボウル
アサイーボウルは果物のアサイーと豆乳仕立てのスムージにグラノーラ、パイナップルやいちご、バナナなどのフルーツをトッピングしたスイーツです。
朝食でよく見かけることがあり、日本でのヨーグルトと同じような感覚で食卓に出されます。また、アサイーボウルはヨーグルトと同様にジャムやはちみつを掛けて食べても美味しく、栄養価の高いハワイアンフードでスーパーフードとも呼ばれています。
アサイーボウルはブラジルが発祥の地で、これらも移民の時代から伝わった料理とされています。
アサイーはブラジル・アマゾン原産のフルーツで、甘味や酸味はなく、オリーブオイルのような芳醇な香りがあり、ほんの少し渋みのある果物です。
ブルーベリーと見た目が似ていますが、その味は大きく異なり、アサイーはクセのない味ですので、様々な食材に合わせることができます。
シェイブアイス
シェイブアイスは、とてもシンプルで削った氷に様々なシロップを掛けますが、ハワイのシェイブアイスはカラフルなカラーが特徴です。
またシェイブアイスはトッピングが醍醐味で、ハワイ特産のフルーツを乗せたり、中にはお餅を乗せるなど様々なトッピングを楽しむことができます。
シェイブは、髭を剃る「シェービング」と表すのと同じで「剃る」と「削る」という意味があります。
シェイブアイスを直訳すると「削る氷」となり、 日本でいう「かき氷」とほぼ同じようなスイーツです。
シェイブアイスは日本のかき氷とは少し異なり、氷はふわふわでガリガリとする食感ではありません。
ハワイで人気のシーフードレストラン【オアフ島】
ハワイには観光客が訪問する島は6島もありますが、ここでは日本人に人気のオアフ島にある、有名なシーフードレストランを3店紹介します。
オアフ島を訪問する予定がある方は、参考にしてください。
- クラッキン・キッチン
- ザ チャート ハウス ワイキキ
- オノ シーフード
クラッキン・キッチン
手掴みで豪快に食べることで有名になったのが、ワイキキにあるクラッキン・キッチンです。日本のテレビ番組や雑誌でも取り上げられているので、ワイキキファンにはよく知られています。
場所はロイヤルハワイアンセンターから徒歩で5分ほど。年中無休でカジュアルな雰囲気のお店ですので、訪れたときに気軽に立ち寄れますね。
ハワイ産の厳選されたズワイガニやタラバガニ、ロブスターなどから好きなものを選ぶと、エビやアサリ、ムール貝、ポテト、スパムキューブなどがついた豪華な袋がテーブルに置かれます。レッド(ハワイアンチリ)、ブラック(ハワイアンカカオニブと黒胡椒)、ホワイト(クリーミーなレモンバター)の3つのソースから2種類を選べるうえに、辛さも好みのものを選択可能です。
ザ チャート ハウス ワイキキ
ワイキキのアラワイヨットハーバーに面したレストランで、素晴らしい景色を眺めながら新鮮なシーフードが食べられると人気です。特に、夕方のサンセットは絶景。時間帯に応じた豊富なメニューが展開されるのも人気の理由で、週末には食事をしながらライブ演奏も楽しめます。
代表的メニューはロブスターの蒸し焼き。ロブスターのサイズが大きいため、日本人は驚いてしまう方が多いそうです。
年中無休ですが、夜は平日が20時半、週末でも21時にはクローズしますので、お店の訪問時間に注意しましょう。
オノ シーフード
オノシーフードはポケの専門店です。量り売りで提供しており、ビーチへ行く際に買って行くハワイアンが多いことで知られています。
海鮮丼と似たような、ご飯のうえにポケをのせた「ポケボウル」も大人気。ポケは全部で9種類ありますので、家族や友達と違うものを注文してシェアするのもおすすめです。
ワイキキの中心地から車で5分ほど走った、カパルフアベニューにあります。年中無休で、テイクアウト専門ですが、店の外に椅子とテーブルがあるためそこでも食べられます。
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/ono.seafood/
ハワイで人気のシーフードレストラン【ハワイ島】
ハワイ島はビッグアイランドと呼ばれる、ハワイ諸島で一番大きな島です。こちらも日本人がよく訪れるため、ハワイ島でおすすめのシーフードレストランを2つ紹介します。
- カヌーハウス
- ハゴス
カヌーハウス
たまにはカジュアルではなくシックに食事を楽しみたいと考える方は、カヌーハウスがおすすめです。こちらは最高の食事とお酒を楽しめるラグジュアリーなシーフードレストラン。ハワイ・リージョナル・キュイジーヌを楽しめます。
カヌーハウスは接客も抜群で、一品料理などは予め人数に応じて提供されるなど、スタッフの心遣いが光るお店です。日本人には日本語メニューも用意されているため、言葉の苦労もありません。
正装して背を伸ばし、地元で摂れたシーフードや野菜をメインにしたオリジナル料理を楽しみましょう。
年中無休ですが、ホテル内のレストランであるため「マウナラニ・オーベルジュ・リゾーツ・コレクション」に宿泊する以外の方は、2週間前までに予約するようにしてくださいね。
キュイジーヌについてはこちらの記事を参考にしてください。
ハゴス
ハゴスは1969年にオープンした、ロイヤル・コナ・リゾートの北側にあるカジュアルなシーフードレストラン。夕暮れ時にはどの席からも美しい夕日が海に沈む様子を見られるようになっています。こちらも日本語メニューが用意されていますので、安心して食事を楽しんでくださいね。
ハゴスの自慢は新鮮な魚介類で作るオリジナルメニューです。常夏のハワイで食べるクラムチャウダーやマヒマヒのグリル、魚介類のパスタなど盛りだくさん用意されています。
公式HP:https://huggos.com/
大自然に囲まれたハワイで極上シーフード体験をしよう!
ハワイも日本と同じく島であり、新鮮な魚介類が豊富に摂れるため、美味しいシーフードがいつでも食べられます。
伝統料理やローカル料理、現代のハワイ料理と言われるハワイ・リージョナル・キュイジーヌまで、そして雰囲気もカジュアルからラグジュアリーまでさまざまなお店がありますので、ぜひお好みで選んでみてくださいね。
美味しい思い出を、たくさん日本に持って帰りましょう。
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