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オアフ島にあるモアナルア・ガーデンは、地元の人の憩いの場であるだけでなく、観光客にも人気の場所です。
目玉となるのは「日立の樹」と呼ばれる巨大なモンキーポッド。
「この樹、何の樹♪」でお馴染みの、日立製作所のCMに使われている樹があります。
実はモアナルア・ガーデンはただの公園ではなく、ハワイ王朝ゆかりの場所であるとご存じでしょうか?
この記事ではモアナルア・ガーデンの歴史や日立の木について、そしてアクセス方法などを紹介します。
目次
モアナルア・ガーデンは22エーカーの広大な公園
モアナルア・ガーデンは、オアフ島にあります。
ワイキキの中心地から車で20分ほどのところにある大きな公園で、地元の人々の憩いの場です。
公園が有名な理由としては古くから王族のゆかりの地であったことと、カメハメハ5世の建てた別荘があること、特に日本では、HITACHIが「日立の樹」としてCMを流したことが大きなきっかけです。
敷地と公園内の建築構造の両方が、プライベートイベントやコンサート、写真撮影、撮影に利用できます。
- 所在地:2850A Moanalua Road、Honolulu HI 96819(アラモアナセンターから3番バス)
- 開園時間:9時~17時
- 入場料:大人$10 子ども(6~12歳)$7 6歳以下無料
- トイレ有り
- 駐車場有り
- 公式サイト:https://www.moanaluagardens.com/
※いずれも2024年現在の情報です
モアナルア・ガーデンの歴史
モアナルア・ガーデンは当初、王族が所有する土地でしたが、現在は市民や観光客の憩いの場となっています。
ここで、モアナルア・ガーデンの歴史を振り返ってみましょう。
カメハメハ王朝の所有地時代
1795年にカメハメハ大王がオアフ島を制圧した後に、大王はモアナルア渓谷を自分の相談役だった叔父のカメエイアモクに与えました。
カメエイアモクの死後、モアナルア渓谷を受け継いだのは彼の息子のホアピリで、ホアピリは親友のカメハメハ大王の孫であるロット・カプアイワ王子(後のカメハメハ5世)を養子にしていました。
その結果、ロット王子は国王に就任前から、ホアピリよりモアナルア渓谷を相続していたのです。
ロット王子時代のカメハメハ5世はモアナルアをとても愛しており、少年時代は多くの時間をモアナルアで過ごしていました。
1850年には、別荘も建てています。王子はこの別荘で、キリスト教の到来によって数十年の間禁止されていた「フラ」をそのポーチで開催、公開することを許したため、フラの歴史にとっても特別な別荘です。
王子は1863年にカメハメハ5世として即位。モアナルア・ガーデンの別荘のポーチで催していたフラも本格的に復活させました。
カメハメハ5世の死後は、カメハメハ大王の孫娘でカメハメハ家最後の生き残りであった、バーニス・パウアヒ・ビショップ王女の所有となります。
彼女の死後はその遺言によって、王家と親しかったハワイ王国の銀行家で実業家のサミュエル・ミルズ・デイモンの所有となりました。
デイモンの所有時代
デイモンが王女から受け継いだのは、モアナルアの中の山頂から海まで続く土地区間で合計6000エーカーありました。
デイモンは1890年にホノルルからモアナルアに引っ越し、カメハメハ5世が夏の別荘として使っていたコテージに永住します。
コテージを復元・改装し、十角形の娯楽室と寝室を追加して作り渡り廊下でつないだ、現在の形にしました。
1897年にヴィクトリア女王の祝賀会のために渡英したデイモンは、若いスコットランドの園芸造園家であるドナルド・マッキンタイアに出会います。
マッキンタイアを連れてハワイに戻ったデイモンは、モアナルアの一部にガーデンを作ることにしました。
このときのモアナルア・ガーデンは、現在のモアナルア高速道路の海側にある、マプナプナの上流エリアにあったそうです。
デイモンの目的は多文化的な庭園を造ることで、熱帯植物や世界中から輸入したさまざまな花などが植えられました。
ハワイの文化を根底から守るためにハワイの工芸品や文化財を保管する建物を建て、さらに日本からも職人を連れてきて日本庭園と茶室をつくり、中国建築のチャイニーズホールを建てたりもしていました。
戦後、現在の場所に移るまで
アメリカ政府は陸軍と海軍の広大な軍事基地を作るため、モアナルアの大部分を利用しました。
デイモンは1924年に亡くなり、その後はデイモンの管財人によって1950年代後半までモアナルア・ガーデンは管理されました。
しかし1957年に開発のために庭園は壊され、現在の場所に作りなおされることになります。
現在あるモアナルア・ガーデンの設計者は、ポール・ワイシッチ氏が担当しました。彼は元のモアナルア・ガーデンにあったほとんどの建造物を回収して、新しいモアナルア・ガーデンに移築しています。
ちなみに、新しい庭園にも、元のモアナルア・ガーデンを作った庭師のマッキンタイアによって、壮大な木々が植えられていました。
巨木で有名なモンキーポッドツリーや菩提樹は、ホノルル市と郡の保護樹木となっています。
参考:モアナルア・ガーデン公式サイト「モアナルア庭園の歴史」
参考:ALOHA PLOGRAM「モアナルアガーデン」
「日立の樹」として知られるモンキーポッドの巨木
モアナルア・ガーデンには、日立製作所のCM「この樹なんの樹♪」で出てくる巨木があります。
樹齢は300年ほど、日立の樹と呼ばれていますがハワイ原産の樹木で、正式にはモンキーポッドという植物です。
多くの日本人にとってはCMでよく見た有名な樹木であるため、観光のツアーでたくさんの人が見に訪れる場所です。
「日立の樹」のそばには英語と日本語で説明が書かれた看板があり、近隣にあるショップにはパンフレットが用意されています。
▼日立製作所のCMはこちらです
モアナルア・ガーデンへの行き方
モアナルア・ガーデンへはツアーバスで行く方がたくさんいますが、個人で行きたい場合はレンタカーか路線バスで行きましょう。
レンタカーでの行き方
ロイヤルハワイアンセンターを出発、アラワイ・ブルバードの右側車線を走り、マッカリー・ストリートへ左折、橋を渡って直進します。
ベレタニア・ストリートとの交差点を過ぎたところの「H1」の上の高架橋を渡り下りるとすぐにある「H1ウエスト」の標識を左折し、ドール・ストリートへ入ります。
そのまま最初の交差点を左折したら、道なりに進んでフリーウェイに合流しましょう。
最初の分岐点で「H201ウエスト」方面へ進み、2つ目の分岐点で7310方面へ、そしてExit 3の標識を見たら右車線へ乗り、Exit3でフリーウェイを出ます。
一番右の車線を走ると、すぐに公園入口の標識が現れます。
路線バスでの行き方
アラモアナ・センターの山側のカピオラニ通りから、3番ソルトレイク行きのバスに乗りましょう。乗車時間は30分ほどで、降車はフリーウェイをおりた付近です。
停留所から公園までは5分ほど歩きます。
モアナルア・ガーデンで癒しの時間を堪能しよう!
モアナルア・ガーデンにはハワイ原産の植物のみならず、さまざまな植物が世界中から集められており、カメハメハ5世が建てた別荘も残る大きな公園です。
大きく腕を広げ、まるで巨大なキノコのように見えるモンキーポッド「日立の樹」が有名で、公園の真ん中に生えているため、いけばすぐに見つけられますよ。
マイナスイオンがたっぷりのモアナルア・ガーデンで、ぜひリラックスタイムを過ごしてください。
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