- パールハーバーの歴史について
- パールハーバーの見どころを解説
- パールハーバーの施設について紹介
ハワイには数多くの観光スポットがありますが、パールハーバーはその中でも最多の観光客を受け入れるスポットとして有名です。
戦争で多くの命が失われた場所であり、現在のハワイと日本の関係を語るには外せない場所でもあります。
この記事では、パールハーバーとはどのような場所か、パールハーバーにある5つの施設にはどのようなものがあるかについて、順番に解説します。
複合施設であるため、実際に行くと見学の順番や方法などが少々わかりにくいという、日本人の声も見聞きします。
各施設を巡る際の参考になれば幸いです。
目次
パールハーバー(真珠湾)とは
パールハーバーとは、ハワイのオアフ島にあるアメリカの軍事基地のことです。
日本語では「真珠湾」と呼ばれており、第二次世界大戦中の1941年12月7日に、日本軍による奇襲攻撃が行われ、多くの死者を出しました。
ここには現在もアメリカ海軍太平洋艦隊の司令部や、太平洋空軍の基地などがあり、関連する軍事的施設が数多く配置されています。
観光用の施設もあるため、ハワイで最も多くの来場者がある観光地としても有名です。
場所は、ダニエル・K・イノウエ国際空港から車で15分ほど走ったところです。
パールハーバーの名前の由来
かつてハワイ王国だったころ、この地はハワイ語でWai Momi(ワイ・モミ)と呼ばれており、意味は「真珠の水域」です。
ここでは真珠貝の一種であるハワイアン・オイスターと呼ばれた貝がとれており、18世紀以降にカメハメハ王がその採取権を独占していたことで、一帯がワイ・モミと呼ばれるようになったそうです。
その後、真珠は取りつくされて名前だけが残ったのですが、19世紀にやってきたアメリカ人により、その名前が英訳されてパールハーバーになりました。(諸説あり)
パールハーバーには5つの施設がある
パールハーバーの観光用施設は、以下の5つです。
- ビジターセンター
- USSアリゾナ記念館
- 戦艦ミズーリ記念館
- パールハーバー航空博物館
- USSボーフィン潜水艦博物館
ビジターセンターとUSSアリゾナ記念館は無料ですが、その他3つの施設は運営団体が異なるため、それぞれ入館料や閉館時間も異なります。
見学時間はそれぞれに各1〜2時間程度かかります。
見学場所を絞るかすべて見学するかを、事前に決めておくことがおすすめです。
真珠湾観光案内所(ビジターセンター)
- 正式名称:Pearl Harbor Historic Sites Visitor Center
- 開館時間:7:00〜17:00
- 所要時間:約1時間半
- 入館料:無料
- 公式サイト:https://www.nps.gov/perl/index.htm
※2024年の情報です。訪問前には公式サイトで確認してください。
観光客が最初に立ち寄る場所が、ビジターセンターです。
ここでは手荷物検査があり、財布・カメラ・携帯電話・持病の薬など、小物以外の施設への持ち込みはできません。鞄などは手荷物預かり所に預けましょう。
その際は厳禁で預け費用を支払う必要があるため、荷物がある場合は現金を用意しておいてください。
チケット売り場やオーディオツアーの受付、資料展示、シアター、ほかの施設へのボート乗り場などがあります。
パールハーバーの複数の施設を一気に回りたい場合は、ビジターセンターで「パールハーバーパスポート」の購入がおすすめです。
パスポートには戦艦ミズーリ記念館、パールハーバー航空博物館、USSボーフィン潜水艦博物館の3つに、アリゾナ記念館のオーディオガイドとVRツアーが付いています。
ただし、USSアリゾナ記念館の見学は含まれないため注意しましょう。
USSアリゾナ記念館の見学は非常に人気で、1300枚用意されている当日券はすぐに売り切れます。
確実に見学するには予約が必要なため、別途オンラインでチケットの申し込みを済ませておきましょう。
USSアリゾナ記念館
- 正式名称:USS Arizona Memorial
- 開館時間:7:00~17:00
- 所要時間:ガイド無し(ボート時間含め)約45分
- 入館料:無料
- 公式サイト:https://www.nps.gov/perl/index.htm
※2024年の情報です。訪問前には公式サイトで確認してください。
アリゾナ記念館は、日本による真珠湾攻撃で沈没した「戦艦アリゾナ」に捧げられています。
ビジターセンターからシャトルボートにのって5分ほどの場所にあり、現在も水深12mの海底に残されたままの船体が見られます。
アリゾナは日本軍による攻撃によって沈没し、1,177人の乗組員が戦死しました。
記念館はアリゾナの残骸の上に建てられており、乗組員への敬意を示し、彼らの記憶を後世に伝える役割を持っています。
見学時に日本語の解説を聞きたい場合は、ビジターセンターでオーディオガイドを借りておきましょう。
オーディオガイドによる説明がある場合の所要時間は2時間ほど。より詳しくパールハーバーについて知ることができます。
なお、前述した通りにUSSアリゾナ記念館のチケットは無料ですが、オンライン予約をする際に手数料が数ドルかかります。
戦艦ミズーリ記念館
- 正式名称:Battleship Missiouri Memorial
- 開館時間:8:00~16:00
- 所要時間:約2時間
- 入館料:大人 $34.99 / 子ども(4~12歳)$17.49
- 公式サイト:https://ussmissouri.org/jp/
※2024年の情報です。訪問前には公式サイトで確認してください。
第二次世界大戦の後、降伏文書が調印された場所が戦艦ミズーリです。
ミズーリは1944年から1991年の退役まで、第二次世界大戦・朝鮮戦争・湾岸戦争に出動した戦艦で、戦時中に受けた攻撃の跡が現在も確認できます。
記念館はミズーリの上に建てられており、船内には兵士たちによる貴重な資料も展示され、終戦の象徴として戦争の終結と平和への願いを表しています。
ビジターセンターから出るシャトルバスで行きましょう。バスは15分おきに運航されています。
施設内には日本人スタッフが常駐しており、30分ほどの日本語ガイドツアーもあります。
パールハーバー航空博物館
- 正式名称:Pearl Harbor Aviation Museum
- 開館時間:9:00~17:00
- 所要時間:約2時間
- 入館料:大人 $25.99 / 子ども(4~12歳)$14.99
- 公式サイト:https://www.pearlharboraviationmuseum.org/
※2024年の情報です。訪問前には公式サイトで確認してください。
太平洋航空博物館は、真珠湾攻撃の際に同じく被害を受けた「フォート・アイアー」という軍事施設内にあります。
第二次世界大戦時代に使われていた格納庫がそのまま博物館になった場所ですね。
格納庫は2つあり、戦前と戦後に活躍した50機以上もの軍用機が展示されています(展示内容は変更もあります)。
展示物の見学のほかに、戦闘機の操縦の仮想体験もできます。
USSボーフィン潜水艦博物館
- 正式名称:USS Bowfin Submarine Museum & Park
- 開館時間:7:00〜17:00
- 所要時間:約1時間半
- 入館料:大人 $21.99 / 4~12歳) $12.99(3歳以下のお子様は、安全上の理由から潜水艦には乗船できません)
- 公式サイト:https://www.bowfin.org/
※2024年の情報です。訪問前には公式サイトで確認してください。
USSボーフィンは、第二次世界大戦中に日本近海で活動していた潜水艦です。
日本軍の船舶や潜水艦に対して多くの攻撃を行った潜水艦で、実際に艦内の司令室や無線室はもちろんのこと、船内の寝室や台所なども見学可能です。
入館料にはオーディオガイドも含まれているため、ぜひ解説を聞いてください。
パールハーバーの施設で歴史を巡ろう! 平和のためにできること
パールハーバーは大変人気のある観光地ですが、各施設が別々の団体によって管理されており、個人で回る際には困難を感じる方が多いようです。
そのため、ツアーを利用することも検討してみてください。
実際に足を運ぶことでしっかりした歴史に触れられます。
貴重な体験を、ぜひパールハーバーでしてみてはいかがでしょうか。
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