- サーファーの聖地ノースショアのワイメアビーチについて
- ワイメアビーチへのアクセス方法
- 伝説のサーファー”エディ・アイカウ”について
ハワイ、オアフ島のノースショアはサーファーたちの聖地と呼ばれていますが、中でも巨大な波が押し寄せることで知られているのが「ワイメアビーチ」です。
ワイメアビーチはハレイワとタートル・ベイ・リゾートの間に位置するビーチパークで、夏と冬でまったく異なる表情を見せます。
この記事では、ノースショアが誇るワイメアビーチの詳細や楽しみ方、アクセス方法などと、ワイメアビーチの伝説のサーファー、エディ・アイカウについて解説します。
目次
ノースショアのワイメアビーチとは?
ワイメアビーチは、オアフ島の北部、ノースショアにあるワイメア川が海へ注ぎだす場所にあります。ワイメア・ベイ・ビーチとも呼ばれています。
明るい青色をした波は圧倒的な透明度を誇り、美しく白い砂が光るビーチです。設備も整い広々としているため、年間を通して多くの住民やサーファーが訪れています。
ノースショアの冬場は波が高くなることが有名で、冬に海へ入れるのは上級者やプロのサーファーのみ。
ワイメアビーチでは、伝説のサーファーであるエディ・アイカウを称え「Quiksilver in Memory of Eddie Aikau」(通称:エディ)と呼ばれるサーフ大会が催されています。
また、オアフ島に最初の白人が上陸した場所としても知られていますよ。
ワイメアビーチの詳細
- 名称:Waimea Beach
- 住所:61-31 Kamehameha Hwy, Haleiwa
- トイレ:有り
- 更衣室:有り
- シャワー:有り
- ライフガード:有り
- 駐車場:有り・無料
オアフ島ノースショアのビーチを訪れる際には、波の高さを確認してからの訪問がおすすめです。
特に子ども連れの場合は、波打ち際で遊べる状態であるかの確認を必ずするようにしましょう。
ワイメアビートの海の状況がわかるサイトは「Safe Beach Day」が便利です。
▶「Safe Beach Day」URL:https://safebeachday.com/waimea-bay-beach-park/
ワイメアビーチは夏と冬で異なる表情を持つ
ワイメアビーチの特徴は、夏と冬でまったく異なる顔をもつことです。
夏は波が穏やかで安全なため家族連れで海水浴を楽しめますが、冬は波が高く荒れるため、海水浴は禁止になります。
ノースショアの海岸で、最も波が高くなる場所がワイメアビーチだと言われています。
ワイメアビーチの夏の楽しみ方
4月〜9月ごろまでは、以下のアクティビティが楽しめます。
- シュノーケル
- 海水浴
- 水遊び
- 岩からのダイブ
シュノーケルで海に潜ると、どこまでも先が見えるほどの透明感に驚くはずですので、ぜひ一度は体験してみたアクティビティです。
そして、ビーチの西側には高さ10mほどの巨大な岩があり、ローカルの若者たちの間ではそこからジャンプして海に飛び込む遊びが大人気です。
ワイメアビーチでは飛び込みは禁止しているため、当然岩の上にも「ジャンプ禁止」と書かれた看板が立っているのですが、若者たちは気にせずにどんどん飛び込んでいるようです。
ワイメアビーチの冬の楽しみ方
ワイメアビーチでの冬場(10月〜3月)の過ごし方は以下の通りです。
- サーフィン
- 散歩
- 大会鑑賞
冬は、巨大な波が光りながら押し寄せるさまを、ビーチを散歩しながら観賞しましょう。
サーフィンが有名ですが、波が高く荒いため上級者のみサーフィンが許されますが、初心者はNGですのでご注意ください。
ワイメアビーチで催されるサーフィンの大会「エディ」は、20フィート(6m)以上の波が出るときのみ、招待された30名だけのサーファーが参加できる大会です。
波の高さが条件であるため、1986年にスタートして以来、30年間(2016年まで)でわずか6回しか開催されていません。
大会が開催されるときに立ち会えると、大きな幸運ということですね。
ワイメアビーチの英雄エディ・アイカウとは?
ワイメアビーチには、エディ・アイカウという伝説のサーファーの記念碑があります。
前述した、ワイメアビーチで開催される「幻のサーフ大会」の名前にもなっている人物です。
エディ・アイカウは1946年、ハワイのマウイ島でカメハメハ王朝の神官(カフナ)の家の5人兄弟の3番目として生まれました。
幼少時からサーフィンを楽しんでいましたが、オアフ島のノースショアでビッグウェーブ・サーフィンが流行るとのめり込み、プロサーファーとして名を馳せました。
彼は、近代サーフィンの父として世界中で愛されているデューク・カハナモクの大会でも優勝しています。
記録では12m(約40フィート)の波乗りにも成功しており、その記録はまだ誰にも破られていません。
その腕を買われてホノルル郡の当局より、ノースショアの初代ライフガードに抜擢され、ノースショアの冬の巨大な波に挑む数多くのサーファーたちの命を救いました。
当時は現代のような水上バイクはなかったため、足ヒレとボードのみで溺れる人々を救助するという命がけの行為だったのですが、エディ・アイカウがライフガードを務めていた約10年間、何と死者はひとりもださなかったそうです。
エディ・アイカウの悲劇的な最期
1978年、エディはポリネシア伝統のカヌー船でタヒチに向かいますが、その日は朝から天気が荒れており、出港して6時間後に船が転覆してしまいます。
乗客は全員海に投げ出され、カヌーにしがみついて救助を待つことになったそうです。
その際、このままでは発見される可能性が低いとして、エディはサーフボードで近くの島を目指し救助要請することを提案。
船長の反対を押し切り、サーフボードひとつで荒れ狂う海へ出ていってしまいます。
転覆した船は奇跡的に民間機に発見され、全員が救助されました。
戻らないエディを探すため、ハワイ始まって以来最大の捜索が行われましたが、エディ・アイカウの行方は知れず、現在も発見されていません。
エディ・アイカウがハワイに残したもの
ハワイの人々は、何かに迷ったり困難な局面に合ったとき、勇敢なエディ・アイカウを思い出し「Eddie would go(エディなら行くぜ)」と口ずさみます。
自分の背中をそっと押してくれる言葉として、これからも受け継がれていくでしょう。
▼以下の記事でハワイ語のいい言葉について解説しています。
ワイメアビーチへのアクセス方法
ワイメアビーチへ行くには、ザ・バスかレンタカーになるでしょう。ワイキキからの行き方を簡単に説明します。
【ザ・バス】
ワイキキからE(もしくは8番・19番・20番・42番)のバスでアラモアナセンターへ。
そこで52番のバスに乗り換えて、ハレイワへ向かいます。ハレイワビーチパークの前で下車し、道路を渡って反対側へ行きましょう。
55番のバスに乗って約10分ほどでワイメアビーチパークの停留所に着きます。
【レンタカー】
ワイキキからH1フリーウェイ、H2フリーウェイを経由してカメハメハウェイへ。
ハレイワ入口ではバイパスの方向に進み、ワイメアビーチが左手に見えたら、坂を下って駐車場に入ります。
美しいワイメアビーチで圧倒的な自然の迫力を楽しもう!
夏と冬で全く違った表情を見せてくれるワイメアビーチは、地元の人々に愛される美しい場所です。
夏はシュノーケルや海水浴、冬は海辺の散歩やサーフィンの観賞など、迫力ある大自然を目一杯に楽しんでくださいね。
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