- モロカイ島とカウナカカイについて
- カウナカカイの観光スポットと見どころについて
ハワイ諸島のモロカイ島は、大自然と美しいビーチ、昔ながらの古き良きハワイアンの生活が守られている島です。
カウナカカイは、そんなモロカイ島で最大の人口を持つ「小さな町」。
教会の尖塔より高い建物がないカウナカカイには、ゆったりとした懐かしい空気が流れています。
この記事では、モロカイ島を代表する町・カウナカカイについて解説します。
モロカイ島を訪問する際には、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。
目次
カウナカカイの町は古き良きハワイそのもの
カウナカカイはモロカイ島の中央(セントラル)エリアにある、島の中心ともいえる町です。
2020年の国勢調査では人口3,419人で、総人口が約7,000人のモロカイ島では最大の人口を抱える町となります。
行政機関や警察、病院、食料品店、衣料品店、銀行、図書館、学校、病院、教会などの生活に必要な建物は、このカウナカカイに集中しています。
ただし、お店のほとんどは家族経営の個人商店です。
スーパーマーケットもあるのですが小さい規模のもので、オアフ島や他の島にあるような大型のスーパーマーケットはありません。
モロカイ島では法律によりヤシの木よりも高い建造物は建てられないため、基本的には平屋の建物ばかりで2階建ての建物もほとんどなく、町で最も高いのは教会の尖塔です。
メインストリートに並ぶ建物の多くは1930年代から残っている古い木造で、道はゆったりと広く、周囲の山や海が見えます。
町には信号がないため車はさほどスピードを出さずに走っており、各店の前にある駐車スペースもほとんどが無料です。
カウナカカイの町を散策すると、ノスタルジックでほのぼのとした時間の流れを感じられるでしょう。
元々はKAUNAKAHAKAI(カウナカハカイ)という地名だったそうです。
「KAI」はハワイ語で海、「KAHAKAI」は海岸を意味するため、海岸地帯という意味の名前を持つ町でしたが、それが短くなって現在の地名に変化したと言われています。
カウナカカイのみどころ
カウナカカイとその周辺にある、以下6つのモロカイ島の見どころを紹介しましょう。
- カウナカカイ・ハーバー
- ウアラプエ養魚池
- ココナッツ・グローブ
- アワー・レディ・オブ・セブン・サロウズ・チャーチ
- ホオレフア郵便局
- パポハク・ビーチ
カウナカカイ・ハーバー
カウナカカイ・ハーバーは、町から海岸線に長く突き出た桟橋のような道路と港を指します。
地元の人々は、ここで釣りを楽しんでいますよ。
また、この港からはマウイ島へのフェリーが出ています
ウアラプエ養魚池
モロカイ島にはたくさんのフィッシュポンド(養魚場)が残っています。
その多くは南海岸にありますが、古いものになると13世紀に作られたものだそうです。
ウアラプエは、国定歴史建造物に指定されている養魚場のひとつ。古代ハワイアンが発明した養殖技術がいかに優れていたかが、体感できるスポットです。
ココナッツ・グローブ
カプアイワ・ココナッツ・グローブは、カウナカカイの海岸沿いにあるココヤシの群生地です。
1860年代にハワイ王国国王のカメハメハ5世が土地開拓の一環として、1,000本以上ものココヤシを植えました。
ココナッツが頭上から落ちてくること、また私有地でもあることから立ち入りは禁止されています。
少し離れたところから見るヤシの木が群生する姿は圧巻で、ヤシの木の間から見える夕日は地元の人々も絶賛するほど美しい光景です。
アワー・レディ・オブ・セブン・サロウズ・チャーチ
アワー・レディ・オブ・セブン・サロウズ・チャーチは、ハンセン病患者のケアに人生を捧げたダミアン神父が建てた協会のひとつです。1874年にカウナカカイに建てられました。
ダミアン神父が建てた教会のうち、現存するものの中で最も古い教会です。
現在も毎週日曜日の朝7時からミサが行われており、観光客も自由に参加できます。
モロカイ島を訪問する機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか。
ホオレフア郵便局
ハワイでしかできないことがしたい方は、ぜひカウナカカイにあるホオレフア郵便局を訪ねてみましょう。
この郵便局には無料のココナッツがおいてあり、メッセージやイラストを描いたり色を塗ったりしたものに切手を貼ると、郵送してくれるサービスがあります。もちろん日本へ送ることもできますよ。
ココナッツの郵送方法
郵便局でココナッツをもらい、好きなようにカスタマイズをしたあと、ココナッツに直接住所を書きましょう。
ポスト・ア・ナッツと書かれたカウンターに持っていくと切手を貼ってくれますので、そのまま預ければ完了です。
ちなみに、その辺に落ちている普通のココナッツは検疫を受けていないため、送れません。必ず郵便局で検疫済みのココナッツを手に入れましょう。
パポハク・ビーチ
カウナカカイの西海岸に広がる、ハワイで最長のビーチがパポハク・ビーチです。
全長は何と約5㎞もあり、砂浜で最も幅が広いところは約270mあります。
ハワイのフラ発祥の地でもあるモロカイ島では、このパポハク・ビーチでフラを記念するフェスティバル「モロカイ・カ・フラ・ピコ」が行われています。
ハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のロケ地でもあるため、映画ファンは必見の場所です。
カウナカカイで人気のお店3選
ローカル色が強く出ているため、カウナカカイではなかなかお店に入りづらいという声があります。
そんなカウナカカイにおいて、観光客にも人気の商店を3つ紹介しましょう。
- ミサキグロッサリー
- モロカイバーガー
- カネミツベーカリー&コーヒーショップ
ミサキグロッサリー
Misaki’s Grocery and Dry Goodsはいわゆるスーパーにあたるお店です。
1922年の創業で、日系ハワイアンのウタミサキさんが夫のマサタロウさんと始めました。4世代に渡ってモロカイ島の住民へ食品や日用品を提供してきたお店で、モロカイ島では非常に珍しく、日曜日も営業しています(午前中のみ)。
- 住所:78 Ala Malama St. Kaunakakai, HI 96748
モロカイバーガー
Molokai Burgerは、空港からカウナカカイへやってくると最初に見えるハンバーガーショップです。モロカイ発祥のファストフード店で、ドライブスルーもあります。
朝ごはんから晩ごはんまで、このお店で食べられますよ。
- 住所:20 W Kamehameha V Hwy, Kaunakakai, HI 96748
カネミツベーカリー&コーヒーショップ
Kanemitsu’s Bakery & Coffee Shopはハワイで有名な日系のパン屋さんですが、モロカイ島にもあります。
夜には焼きたてのパンがお店の裏口で買えることでも人気があり、パンやお菓子の販売だけでなく、カフェとしてもくつろげるお店です。
- 住所:79 Ala Malama Ave, Kaunakakai, HI 96748
モロカイ島「最大の小さな町」を堪能しよう!
最もハワイらしいと言われるモロカイ島で、そのセントラルエリアにあるカウナカカイは、島で一番人口の多い町です。
観光スポットもありながら観光地化されすぎていないオールド・ハワイ・タウンであるため、歩くだけでもゆったりとした素敵な時間の流れが感じられるでしょう。
素のハワイを感じたいという方は、ぜひカウナカカイを訪問してください。