ハワイと聞けば多くの方が思い浮かべるほど有名な場所に、ダイヤモンドヘッドがあります。
大自然のパワーを全身で感じられるスポットとして人気で、多いときには1日に6,000人もの観光客が訪れる一大観光地です。
この記事では、ダイヤモンドヘッドの名前の由来と歴史、ダイヤモンドヘッドへの行き方やその方法、登山時の注意点などを、訪問前に確認しておきましょう。
目次
ダイヤモンドヘッドはオアフ島の一大観光スポット
ダイヤモンドヘッドは、ハワイ諸島のオアフ島にある火山のひとつ。
アメリカの州記念物であり、ハワイきっての観光名所でもあります。標高は232mとあまり高くはなく、登山道は舗装されているため、手軽に登山体験ができる場所です。
トレッキングコースは約1キロメートル程度ですので、登山に体力を心配する必要はさほどありません。
舗装された道に手すりなどもあるため、高齢者や子どもでも登山を楽しめます。
ちなみにダイヤモンドヘッドは英語の呼び名で、ハワイの先住民は「レーアヒ(マグロの額)」と呼んでいます。
これは、海に付きだした部分がマグロの頭に似ているとか、山頂から魚の群れを見つけたから、などと言われています。
ダイヤモンドヘッドの歴史
ダイヤモンドヘッドは260万年前に火山活動を開始し、その後100万年に渡り休止していました。
その後爆発型の噴火を起こして、巨大なクレーターを作ります。
クレーター内には、かつては漁業の安全を祈願するヘイアウ(神殿)がありました。ここには王族や高位僧侶など、身分の高い人しか立ち入れなかったそうです。
それが現在、ビジターセンターや駐車場がある場所となっており、そこから絶景が見られる場所まで片道約40分の登山が始まります。
ダイヤモンドヘッドの名前の由来は、19世紀にイギリスの水夫たちが登った際に、火口付近にありキラキラと光っていた方解石の結晶をダイヤモンドと間違えたことです。
ダイヤモンドヘッドのほかに、「ダイヤモンドヒル」とも呼ばれていました。
1898年にアメリカの州のひとつとなってからは、軍事上の要衝であり、1908年から1943年までは大砲の砲台なども置かれていました。
現在はハワイ州の自然公園になっていますが、やはりアメリカ軍の管轄下にあります。
ダイヤモンドヘッドへの行き方
ダイヤモンドヘッドはワイキキの東にあり、ワイキキの中心地から車で約10分程度です。
登山道の入り口はクレーターの中で、そこまでは車で行けます。
ダイヤモンドヘッドへのアクセス方法はいくつかあるため、お好みの方法で行ってください。
- タクシー
- バス
- ワイキキトロリー
- レンタカー
- ツアー
タクシー
観光スポットやホテルからはタクシーが呼びやすいです。
ダイヤモンドヘッドの駐車場まではワイキキの中心地から約10分程度で、料金は片道で20ドルほどです。
ただし、駐車場で下りる場合には別途ドロップオフ料金として2ドルの支払いが必要となります。
バス
ワイキキを走る「ザ・バス」はクヒオ通りから「23番」に乗ることがおすすめです。バス停は「Diamond Head Rd + Opp 18th Ave」で下りましょう。
そこからダイヤモンドヘッド内の入り口までは徒歩で約20分ほどかかります。バスは1時間に1本のため、乗り遅れないように気を付けましょう。
ワイキキトロリー
ワイキキトロリーの「グリーンライン」に乗ると、約30分ほどでクレーター内の登山入り口まで行けます。
こちらを利用すると、バスとは異なり入り口まで歩く必要がありません。
レンタカー
レンタカーの場合はカラカウア通りからモンサラット通りへ行き、ダイヤモンドヘッド・ロードからトンネルを抜ければ、ダイヤモンドヘッドのクレーター内にある駐車場まで車で入れます。
ツアー
ダイヤモンドヘッドの登山を目的にしたオプショナルツアーのほとんどには、入園料と往復送迎料金が含まれています。
ダイヤモンドヘッドの他にも、人気のレストランや別の観光地への立ち寄りなどプランによってさまざまなものがあるため、予算に合わせて上手に利用してはいかがでしょうか。
ダイヤモンドヘッドに登山する際の注意事項
ダイヤモンドヘッドの登山においては、以下の注意事項があります。事前にしっかり理解しておきましょう。
- 予約が必要
- 水を携帯する
- 日焼け防止対策をする
- 運動靴を履く
- トイレは済ませて登る
- ゲートの開閉時間を守る
予約が必要
以前は入場制限はなく、誰でも登山可能でした。
しかし混雑がひどく、1日に6,000人もの観光客が訪れることもあったため、危険回避の理由もあり、2022年の5月から登山には予約が必要になりました。
予約は30日前から可能ですが、大変人気がある観光スポットのため、予定が決まればできるだけ早く予約してくださいね。
水を携帯する
駐車場にあるビジターセンター以降は、トイレや飲料水を買う場所はありません。
ダイヤモンドヘッドの登山は片道40分程度とは言え、気温が高く直射日光もあたるため水は必須です。あらかじめ水やスポーツドリンクを持参し、こまめに水分補給するようにしましょう。
なお、ビジターセンターの自動販売機の水は売り切れていることも多々あります。そのため、ビジターセンターで水を購入できなければ、登山を諦める覚悟も必要です。
日焼け防止対策をする
ダイヤモンドヘッドへの登山に本格的な装備は不要ですが、ハワイの日差しは強いため、Tシャツの上に羽織れるものを用意しましょう。帽子や日焼け止めも必要です。
なお、ごく稀に日本人で日傘を持っていく方がいるようです。 傘は他の登山客と接触してしまったり、混雑時に邪魔になったりする可能性がありますので危険です。
帽子やサングラスなどで日差し対策をしてください。
運動靴を履く
道路は舗装されていますが、片道40分は歩くうえに階段もあります。
ビーチサンダルやヒールがついた靴ではなく、普段から使い慣れた運動靴を履くようにしましょう。
ランニングシューズかトレッキングシューズがよりおすすめです。スニーカーの場合は靴底が滑りにくくなっているもので登ってください。
トイレは済ませて登る
山頂にはトイレがありませんので、入口のビジターセンターでトイレを済ませて登山しましょう。
ゲートの開閉時間を守る
クレーター内のゲートには開閉時間があります。
朝の6時から夕方18時までとなっていますので、ゲートが閉まる前に下山できるように時間をみて登ってくださいね。
ゲートが閉まれば、翌朝まで開きません。特に山頂で海へ沈む夕日が見たいと計画している方は、ゲート時間ギリギリになる可能性もあります。
時刻を忘れないように気を付けましょう。
ダイヤモンドヘッドへはぜひ一度! 壮大な自然の風景を楽しもう
ハワイと言えばダイヤモンドヘッドと言われることもあるくらい、オアフ島のホノルルにあるダイヤモンドヘッドは1位2位を争う人気の観光スポットです。
オアフ島にいるとどこからでも目にすることが多く、その存在感は抜群の一言。
さほど標高が高くない山で、クレーターまでは車で行けることもあり、子供から高齢者まで多くの観光客が登山を楽しんでいます。山頂に上るまでにも多くの絶景スポットがあるため、そこかしこで少しずつ異なる雄大な風景を堪能できますよ。
一度登ったことがあるという方も初めてという方も、ぜひ訪れてみてくださいね。
▼この記事も読まれています